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どうもヤジキタです!

先日、明治座公演『1789』を観劇してきました!


久しぶりに宝塚以外のミュージカル観劇となりましたが、『1789』といえば一昨年星組・礼真琴主演で公演された作品という事もあり、果たして宝塚版と外部版では、どんな違いがあるのか非常に楽しみにしておりました!

今回の明治座版では、
前花組トップ娘役・星風まどかがヒロインのオランプを、
第二のヒロインと言っても過言ではないマリー・アントワネットを、年始に宝塚を退団したばかりの元専科スター凪七瑠海が演じるという事で、
殆ど宝塚みたいなもん!的な心持ちでいました!(そんな事はない!笑)

一応、主役のロナンとオランプは役替り公演なので、宝塚のよしみから星風まどかを軸に日にちを決めました。

ロナン役には岡本来夢と手島章斗という、ほぼ世間一般には知れ渡っていないであろう2人が選ばれましたが、
手島章斗に関しては過去にSOLIDEMOという全く売れないグループ(笑)で活動していた頃から少しばかり見知っていたので、久しぶりに名前を聞いた嬉しさもあり、

「じゃあ手島章斗×星風まどかを観ようじゃないか!」

となりました!








チケット代がS席16000円という、なかなかの高額だったので、
「1回で良いか…」
とも思ったのですが、
なんか色々と応募していたら計3回になっておりました…😅

しかも全部、手島章斗…(一応昔のちょい推しだからさぁ…笑)

まぁ作品は絶対にハズレないのは分かっていますから、手島章斗の成長を見届けつつ、星風まどかや凪七瑠海を楽しもうと思った次第です!(笑)



さて、
結論から言いますと…


「あれ…星組の方がレベル高くない?」

でした…😅(笑)


主演の手島章斗ですが、

まず顔面は◎(笑)
歌は◯
演技力も◯

と、一見すると高評価に見えますが、そこは過去の推しという贔屓目が入っておりますので御愛嬌!(笑)

厳し目に評価すると、
歌は下手ではないが抑揚がなく平坦な印象で、感情がこもりきっていないように感じた…

演技も同様にセリフの抑揚が弱く、感情の波が一定に見えてしまい、深くは感情移入しづらかったかな…
(なかなか辛辣でしょ?笑)

やはり宝塚版では、ここ20年〜30年くらいでもNo.1の実力派と言っても過言でない礼真琴が演じていた事もあり、身長以外はまさに完敗といった印象であった…😢(笑)

元々はボーカルグループ出身という事で、演技力には期待していなかったが、ミュージカルという手前、ライブやコンサートで聴く歌唱力と、ミュージカルでの歌唱力とは、ひと味もふた味も違うのだなと思い知らされた。
(一応2.5次元舞台には出ていたようだが…)

カラオケ採点では99点連発する上手さがあっても、簡単に舞台上で観客を感動させられる歌唱ができる訳ではないって感じかな…

まだ開幕したばかりなので、千秋楽までにさらなる成長を期待したい!
(千秋楽も観に行きますからね!笑)

という事で、
まずこの時点で星組版が超優勢に!(笑)



そして星風まどかオランプだが、

コチラは実家に帰ってきたかのような安心感でした〜(笑)

やはり宝塚で8年近くトップを張ってきた事もあり、安定と安心の仕上がりです!☺️

演目の中身自体は宝塚版も今回も内容・構成が全く一緒なので、目立つ出番自体も宝塚版同様にあまりないオランプだが、少ない出番でも特に高い歌唱力を見せつけた印象である。

宝塚時代には飛び抜けた歌唱力とは思っていなかったが(それでも花組では孤軍奮闘・獅子奮迅でしたけど…笑)、
外部に行っても充分に通用する物は持っていると感じた。

今回は飛び抜けていたのかと聞かれれば、やはりそこまでではないが(笑)、
メインヒロインを演じる格のある役者の中では充分に高い歌唱力だと思う。

宝塚版では2期下の同じく激強娘役・舞空瞳が演じたオランプの評価は、
「甲乙つけがたし」と言いたい所なんだが…

他の演者に比べてダンスシーンがほぼ無い役ゆえに、ダンサータイプの舞空瞳には不相応な配役だった感の否めない宝塚版だったので、歌唱力で先輩の星風まどかに軍配!

コチラは明治座版が勝利という印象でした。(ほぼ引き分けレベルではある!)



そして最注目のマリー・アントワネット!(笑)

果たして3ヶ月前には男だったカチャ様が、どこまで性転換しきれているのかが心配でした…(笑)

結論!
しっかり女性に戻っておりました!😅

顔は宝塚時代そのままながら、第一声の甲高い猫なで声を聞いた瞬間には若干ゾクッとしたが…(笑)、
聞き慣れてみれば、そこは流石のカチャ様!

当初の能天気お姫様から、終盤の覚悟を決めた悲劇の女性まで、感情の幅の大きい難しい役のマリー・アントワネットをしっかりと演じきっておりましたね。

歌唱力は宝塚版の有沙瞳の方が上かなとも感じたが、演技力は間違いなく凪七瑠海に軍配であり、劇中の存在感の大きさは有沙瞳の比じゃなかったと思う。

やや前半歌う時に男役の時の発声が残っている、というか苦労して残さないようにしている印象を抱いたが、
後半のシリアスな歌唱場面ではその印象は全く無かった。

てか宝塚時代と、ほぼ変わらなかった(笑)

男役にしては声が高く、でもキーを下げて歌うのが得意な印象だった宝塚時代と変わらない姿がそこにはあった。

明るく楽しいシーンよりかは、シリアスな場面で重厚に歌うの方が様になるのは、外部で女性役になっても変わらないんだなと感じた。

歌唱力もさることながら、演技力も求められる本作のマリー・アントワネットは、有沙瞳よりも凪七瑠海の方が仕上がりは上だったと思いましたね!

そういう事で、
明治座版に軍配!

あれ…結果、宝塚版よりも明治座版の方が評価高くない?
と思われたかもしれませんが、
1番差が大きかったように感じたのが次のデムーラン役でした。



宝塚版では暁千星が演じたデムーランですが、歌唱面でもダンスでも宝塚版が完勝といった雰囲気でした。

明治座版の内藤啓貴も駄目だったという事ではないのだが、とかく暁千星が完璧すぎた。

出番的に演技力よりも歌唱面とダンス力が求められるデムーランだが、
昔からダンスと歌は良いが演技力がねぇ…と言われてきた暁千星にとっては見事なハマり役だっただけに、明治座版ではその圧倒的な存在感を超えることはできなかった印象である。

最大の見せ場『武器をとれ』のシーンの盛り上がりは宝塚が100点ならば明治座版は80点止まりって感じですかね…

声も低く、スタイルも顔も良い暁千星を相手にしては、本物の男でも敵わないと本気で思いましたね!(笑)

という事で宝塚版に軍配!



その他、
ロベスピエールやアルトワ伯など、語る役はいっぱいあるが、大きく差は無かったと感じる。

宝塚では極美慎が演じたロベスピエールは、テレビドラマにも結構出ている若手俳優注目株の伊藤あさひが演じていたが、
コチラは甲乙つけがたしという印象でした。

ロベスピエールは事後の展開的に陰属性も醸し出さざるを得ない役柄だが、極美慎には少しその雰囲気が足らなかったように感じた…

顔も陰属というよりも陽属寄りな極美慎に比べると、彫りの深い伊藤あさひの顔は潜む闇も抱えている雰囲気がよく合っていた。

デムーランとは違い、歌唱力よりも演技力や雰囲気が求められるロベスピエールなので、歌ウマとは言い難い極美慎も、映像俳優寄りの伊藤あさひにも、よく似合う役だったとは思う。

思いのほか歌も上手く、ダンスもかなりキレてた伊藤あさひは今後、舞台の世界でも注目される存在になるかもしれませんね!

今回の明治座版の中では1番目を引いた存在だったと思うし、ぶっちゃけ主役の手島章斗を食ってた雰囲気も…😅

でも、まぁ極美慎ロベスピエールも悪くはなかったので、やっぱり甲乙はつけ難いって所ですね。



そして宝塚では瀬央ゆりあが演じたアルトワ伯も実力は拮抗って感じだったが、個人的に高橋健介のビジュアルは本作No.1だった!(笑)

主に2.5次元で活動している事もあってか、派手な衣装や髪型も難なく着こなしており、化粧も宝塚の男役と同じような感じなので、ヅカオタには結構刺さるビジュアルだと思う!
(瀬央さんは少しクドいビジュアル…笑)

ビジュアルだけは高評価な手島章斗を食ってしま…(笑)

今回の公演の収穫は伊藤あさひと高橋健介である事は間違いない!(手島章斗頑張れ…笑)



てな感じで、
案外書き出してみると宝塚版も明治座版も伯仲って感じではあったのだが…

皆さま思い出してくださいませ…
チケットの値段を…(笑)

明治座版のS席16000円(土日祝は17000円)に対して、宝塚版はS席9500円(大劇場は8800円)ですよ…

9500円(SS席12500円でも)という価格に対して礼真琴&暁千星という宝塚屈指の実力派は間違いなくオーパーツですよね!(笑)

このコスパの良さを考慮すると間違いなく宝塚版の方が圧倒的です!

構成も宝塚のフィナーレ部分がない分、明治座版は2曲くらい歌唱シーンが多いのだが、それ以外はほぼ一緒。

コーラスや群舞も両者遜色なかったので、やはり礼真琴体制下の星組のレベルの高さが際立った。

明治座の方も超一流演者というよりは期待株の若手やバイプレーヤー主体という事もあるが、値段はしっかり1級品価格なので、お値段相応とまでの評価は出しにくいかも…
(版権料に相当持っていかれているの?)


明治座版のポリニャック夫人役は宝塚出身の晴華みどりが演じていたが、かつて雪組でトップ娘役になってもおかしくない実力派だっただけに、メインキャスト以外では目を見張る存在だった。



そんな感じの取り敢えず総評は、

  • 宝塚出身者は安定感がある
  • 2.5次元俳優もあながちビジュアルだけな存在ではない
  • 宝塚では、明らか成年女性(笑)の瑠璃花夏が演じたシャルロット役を、小学低学年くらいの女の子が演じているのだが、ラストにはソロ歌唱もあり、想像以上に演技も歌唱力もレベルが高く感動する(天才少女現る感!笑)
  • セットは明治座の方が豪華
  • 殺陣シーンは明治座版の方がスピード感もあり見応えがある
  • 礼真琴星組のレベルは外部でも充分に通用する
  • チケットの値段は宝塚と比べてしまうと割高感は否めない…
  • 手島章斗頑張れ…(でも顔は良き!笑)
と、こんな感じである。


取り敢えず作品や楽曲自体は素晴らしいので1回は観ても損はない。

3回観る価値があるかはぶっちゃけ微妙だが(笑)、若手俳優達のビジュアルはリピートする価値あり!(特にアルトワ伯!笑)

そこそこの回でチケットがまだ完売してないので、気になった方は是非ともご覧頂けたらなと思います!

改めて近年の宝塚のレベルの高さも再確認できて、観劇ライフの良い味変になると思いますよ!☺️

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