どうもヤジキタです!
昨日の極美慎バウ公演に関してのお話の続きです!
2025年 公演ラインアップ【宝塚バウホール公演】<2025年1月~2月・星組『にぎたつの海に月出づ』>
2024.08.23
2025年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚バウホール公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。
星組公演
■主演・・・極美 慎
◆宝塚バウホール:2025年1月24日(金)~2月4日(火)<一般前売:2024年12月14日(土)>
座席料金…全席5,500円
幻想秘抄
『にぎたつの海に月出づ』
作・演出/平松 結有
「熟田津(にぎたつ)に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな」
時は飛鳥時代。朝鮮では、百済が新羅に攻められていた。大和の女帝・斉明天皇は、百済を救うため、援軍を出すことを決意する。熟田津から出航する船を見送る彼女の心を詠んだこの歌。世に言う「白村江の戦い」だが、大和軍は惨敗したのであった。彼女はなぜ戦うことを選んだのか・・・。
遡ること数十年前、百済の留学生・智積(ちしゃく)は仏教を広めるために、大和にやってきた。学堂を開き、大和の娘・寶皇女(たからのひめみこ)に出会う。彼女こそ、のちの斉明天皇。幼い息子を亡くし夫と離縁した寶は、学堂で懸命に学び、智積はその優しさで彼女の心の傷を癒していく。やがて二人は惹かれあい、恋におちてゆくが、歴史の渦は彼らを放ってはおかなかった。
百済を利用して勢力をのばそうとする蘇我氏、蘇我から国を守ろうとする推古天皇、ひそかに寶を想う田村皇子⸺さまざまな思惑によって、引き裂かれる智積と寶。愛する人を奪われた智積は、何を思い、どう生きるのか。
万葉集に残された一首の歌をモチーフに、一人の百済人青年の、歴史に語られない物語を紡ぎ出す。
なお本作は、演出家・平松結有の宝塚バウホールデビュー作となります。
さぁ、まずは中身について見ていきましょう!
今回は古代日本が舞台という事で、
この辺の時代の作品の大概は飛鳥時代の乙巳の変(大化の改新)が中心になるものばかりだが、
星組紅ゆずる主演『鎌足−夢のまほろば、大和(やまと)し美(うるわ)し−』のアナザーストーリーといった所であろうか?
朝鮮半島の三国志とも言える高句麗・新羅・百済が覇権を競う時代に起きた倭国(日本)による軍事介入『白村江の戦い』のシーンはオープニング&結末の倒置法的な仕様なのですかね。
説明文的には基本乙巳の変前後の話が中心になりそうですが、
今回は、
渡来人(極美慎)から見た乙巳の変
斉明天皇(皇極天皇)から見た乙巳の変
と2つの視点を織り交ぜた仕様となるでしょうか?
主役は渡来人の智積で極美慎が担当。
ヒロインは寶皇女(皇極天皇→斉明天皇)でしょうが誰が務めますかね?
さっきから出てくる皇極天皇という名に疑問を持たれている方に説明しますと、
寶皇女は初めは35代皇極天皇という名で即位し、在位中に中大兄皇子と中臣鎌足による蘇我入鹿誅殺事件(乙巳の変)を現場で見届ける事となります。
直後に皇室初の生前退位(譲位)をし政治の舞台からは離れますが、
約10年後に37代斉明天皇として皇室史上初の重祚(ちょうそ:退位した者が再び君主になること)をし再び権力の座に就くという、歴史上でもかなり特異な経歴を持った天皇であります。
説明文では寶皇女と斉明天皇という名しか出てきませんが、分かりにくいので取り敢えず皇極天皇の名は出さないのでしょう。
さぁ皆様お待ちかねの配役予想なんですが!(笑)
わたくし、この寶皇女(斉明天皇)の役は、小桜ほのかと詩ちづるのダブルで行くのではないかと予想します!!😏
えー…暴論と言われかねない事は承知で書かせてもらいますが(笑)、
普通に考えれば小桜ほのか&詩ちづるは2人揃って礼真琴コンサートに帯同だろ!
と言われれば、
まぁ…そうよね…
となるんですが(笑)、
そもそもトップ娘役不在という異例の事態になったら、どんな事でも起きうるというのは、前々回の記事でもご承知頂けましょう。
2人に甲乙つけ難いからと言って、礼真琴の公演に両方付けなければいけないという事はありませんね?
どっちか選べないならば、どっちも選ばないという選択肢があってもおかしくはありません…てかどっちも選ばないから不在なんよね…(笑)
礼真琴自身が既に退団間際となっているからこそトップ娘役不在でも構わないのでしょうし、コンサートという相方が居なくても問題ない公演に敢えてややこしい2人を帯同させなくても良いのではないかと考えます。
それに日程的にバウ組もコンサートに特出する事もできそうなので、
まぁいいっしょ!(笑)
じゃあどんな感じでダブルヒロインをするのかといいますとね…
それは『ビッグフィッシュ』方式ですよ!😄
2人で同じ役を年代ごとに演じ分ける訳です!
実はこの寶皇女(斉明天皇)は非常に長寿な人なんです!
飛鳥時代の平均寿命が30歳程度なんですが、この寶皇女(斉明天皇)はなんと70歳近くまで存命しておったのです…(笑)
ここからは寶皇女の経歴を見てみましょうか。
ストーリー解説にもあるように、
寶皇女が初めての子を産んだものの死別し、夫とも別れたとされるのが具体的に何歳の頃かはハッキリしておりませんが、おそらくは20代の頃とされております。
その後10年近く何をしていたのかは不明ながら、37歳の時に舒明天皇の皇后となり中大兄皇子らを産みます。
(舒明天皇は解説の田村皇子が即位した際の名です)
そして49歳の時に舒明天皇が崩御すると、跡継ぎが決まっていなかった事から中継ぎ的な役割として寶皇女が皇極天皇として即位します。
その3年後の52歳の時に、
息子である中大兄皇子と中臣鎌足が朝廷内での最大権力者だった蘇我入鹿を誅殺(乙巳の変)
翌日には皇極天皇(寶皇女)が譲位(生前退位)して、弟の軽皇子が孝徳天皇として即位する。
その後、寶は10年間表舞台から消えるのだが、62歳の時に孝徳天皇が崩御すると再び表舞台に現れて、斉明天皇として2度目の即位をする(重祚)。
そして5年後の67歳の時に朝鮮の百済が新羅&唐に滅ぼされ、斉明天皇は百済再興の為に朝鮮半島に兵を送る事を決定し、自らも九州へと赴く。
翌年開戦(白村江の戦い)を待たずして68歳で崩御。
どうですか?
この寶皇女(斉明天皇)の役を演じるとなると非常に年齢幅が広くなると思いませんか?
なので、
若き日の智積との恋模様を描くであろう前半は詩ちづるが寶皇女を演じ、
後半の自ら天皇に即位した時代を小桜ほのかが演じ分ければ非常によい塩梅になると思いませんか?
解説文を読むと動向不明だった20代〜30代の10年間にフォーカスを当てた作品にも見えますので、舒明天皇の皇后時代や皇極天皇時代の乙巳の変は出てこないのでは?
とも思いますよね?
ただ、ここで注目なのが智積という主人公なんです!
そもそも智積という人物は実在こそしたものの、実際にはどのような人間で、どのように倭国と絡んだのかもイマイチ不明な人物なんです…
ただ少ないながらも名前の出てくる資料を掛け合わせると、智積=中臣鎌足という説を唱える学者もおるんです!
(定説ではありません)
解説文を読むと何となくこの説を前提とした話にも思えませんか?
もしもこの説を前提とした作品だったとしたら、愛する寶皇女(皇極天皇=斉明天皇)の為に中臣鎌足の姿を変えた智積が、専横を振るう蘇我氏を滅ぼすというストーリーが見えてきませんかね?
そして後年、
かつて愛した男、智積=中臣鎌足への感謝とその愛に応えて、智積の故郷である百済を救う為に朝鮮へと兵を送る寶(斉明天皇)
前半は智積(極美慎)と寶皇女(詩ちづる)の叶わぬ恋の行方を描き、
後半は中臣鎌足=智積(極美慎)と皇極(斉明)天皇(小桜ほのか)の密かな心のつながりを描き、
ラストは今までの人生や智積との思い出を振り返りながら朝鮮へ向かう兵士達を見送る
というストーリーが完璧に思い浮かぶのですがいかがでしょうか!(笑)
「熟田津(にぎたつ)に 船乗りせむと月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな」
の詩を詠んだのは斉明天皇ではなく額田王でした。
まるで演出担当かのような口ぶりでぺちゃくちゃ語っておりますが、皆様ついて来られておりますか…?😅
なかなか超マイナーな時代なので、余程歴史好きでないと興味を持つ事自体あまりないであろうテーマではありますが、
逆にこの時代は正確な文献の数が著しく少ない時代故に定説だけでなく、様々な異説や暴説(笑)も数多く存在するので、
こうしたフィクションありきの舞台などとは非常に相性も良く、いくらでもロマンティックに創作できるから個人的には好きなんですよね!
まぁ上で書いた展開&配役が個人的には最も理想だとは思うのですが…
問題はバウという2時間あるかないかの時間制限でここまで壮大なストーリーを描ききれるかという点ですね…
あとは小桜ほのか&詩ちづるダブル配役じゃなかった時に誰がこの年齢幅の広い寶皇女を演じるのかという点ですか。
オープニングとラストになるであろう斉明天皇が詩を詠むシーンは上記の通り67歳なので…(笑)、その場面のみ専科から誰かお出まし頂かないといけなくなりますかね?
さてさて、
そう長くはないであろう礼真琴退団までの期間にどんな予想外の事が起きるのか、
ワクワク半分、心配半分な心境ではありますが、個人的にはこれくらいブッ飛ばしても良いと思いますけどね!(笑)
えー…そして…
今回デビューなされる平松結有先生とは女性ですか?男性ですか?(笑)
熊倉飛鳥先生を名前だけで女性と思い込んでいたようなヤジキタには、
このお方の性別が判断できません…😂
ただね…もし女性でこの硬派な時代&テーマを持ってきたとしたら、かなりの変態ですよ!(褒めてますよ!笑)
何処までこの硬派な時代を描ききれるか、その手腕に期待ですね!
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コメント
コメント一覧
マニアックなことですが、熟田津の…の歌自体を詠んだのは当時30代前半の額田王、若き時代の斉明天皇と合わせてのキャスティングあるかもしれませんね…!!
チケ難でしょうが、極美慎さんの美貌をとくと拝めるのが楽しみです。
コメント&ご指摘ありがとうございます!
おっしゃる通りあの歌は額田王の作品でしたね。
それを聞いて、ますます小桜ほのか&詩ちづるダブルキャスト説を推したくなりました!
片方が寶皇女を演じる時に、もう片方はどうしようと思っておりましたが、
前半は推古天皇=小桜ほのか、寶皇女=詩ちづる、
後半は斉明(皇極)天皇=小桜ほのか、額田王=詩ちづる、
というキャスティング妄想が完成しました!(笑)
作品時代が古代日本という事で、なかなか大きな箱で公演するのは難しそうですが、極美慎主演と考えるとバウでは小さすぎますね…😅
本当に良い作品になれば『月雲の皇子』のような関東での追加公演も期待したいですね!