
どうもヤジキタです。
昨日、雪組公演『ベルサイユのばら−フェルゼン編』の新人公演配役が発表されましたね!
フェルゼン
彩風 咲奈
(新人公演)蒼波 黎也
マリー・アントワネット
夢白 あや
(新人公演)白綺 華
オスカル
朝美 絢
(新人公演)紀城 ゆりや
予想は、
105期・紀城ゆりやの2回目か、
106期・華世京の3回目でしたが、
まさかのラストチャンサー104期の蒼波黎也でしたね!
取り敢えず蒼波黎也おめでとう!
と言いたいのだが…
正直に言わせて貰うと、
ここで104期の蒼波黎也にラストチャンスをあげるのならば、
103期の聖海由侑、或は壮海はるまにも、そのチャンスを与える余地は無かったのかと嘆きたくなる…
(言っておくが蒼波黎也には何の咎もない事である)
105期・紀城ゆりや、106期・華世京に主演させて普段通りの一人っ子政策の体を取っておきながら、
このタイミングでまさかの104期の蒼波黎也にラストチャンスを与えると知ったから、103期の聖海由侑はこの公演で卒業を選んだのでは…と嫌でも考えてしまう…
聖海由侑や壮海はるまを別箱等で都合良く使っておきながら、
本当に大事な所では梯子を外すような仕打ちに、久し振りに怒りを感じてしまった…(しつこいようだが蒼波黎也には何も咎はない)
それにしても、
以前書いた記事で、
花組の路線スターが先細りしていて、
『ドン・ジュアン』の初演を務めた2016年時の雪組と比べると現花組の路線スターがスカスカであるとの記事を書きました。
この記事の締めで、
現在の雪組も相当路線が先細りしていると書きましたが、
今回の発表でますますその度合いが増したように感じてしまいます…
なんせ現在の雪組の新人公演主演者は、
(カッコ内は新人公演主演回数)
(次期)トップスター朝美絢(2回)
101期・縣千(2回)
99期・諏訪さき(1回)
102期・咲城けい(1回)
104期・蒼波黎也(予定)
105期・紀城ゆりや(1回)
106期・華世京(2回)
と一人っ子政策の雪組とは思えない薄味・小粒な顔ぶればかりである…
ちなみに⇧の記事で触れた2016年時の雪組の状況は、
トップスター早霧せいな(2回)
2番手・89期・望海風斗(2回)
88期・鳳翔大(2回)
90期・香綾しずる(1回)
92期・彩凪翔(2回)
93期・彩風咲奈(4回)
95期・月城かなと(3回)
97期・永久輝せあ(計4回中の2回済)
と、今では信じられないくらい重厚な布陣である。
雪組黄金時代の早霧せいな→望海風斗体制前の黄金の夜明けという雰囲気でしょうかね。
一応、現在の他組も触れておきますか…
花組
トップスター永久輝せあ(4回)
100期・聖乃あすか(3回)
91期・紫門ゆりや(副組長、1回)
97期・綺城ひか理(1.5回)
100期・一之瀬航季(1回)
102期・侑輝大弥(1回)
103期・希波らいと(2回)
104期・天城れいん(2回)
と、コチラも地味にヤバめな薄味メンツだが、希波らいとと天城れいんの競争がスタートした事で雪組よりはまだ活性しているように見える。
また末席の天城れいんが新人公演を卒業したので、此処から先は新顔が登場する事となるであろう。
月組
次期トップスター鳳月杏(0.5回)
100期・風間柚乃(2回)
96期・夢奈瑠音(1回)
99期・英かおと(1回)
101期・礼華はる(2回)
102期・彩海せら(2回)
103期・瑠皇りあ(1回)
105期・七城雅(1回)
108期・雅耀(1回)
並べてみるとラストチャンサーが多い布陣だが、元々月組はラストチャンサーに優しい組なので特段驚く事ではない。
一方で新公3回を超える超路線が居ないのは気になるが、
七城雅と雅耀という今後の複数主演候補がいる上で、
礼華はると彩海せらの激しい競争が程よい緊張感を生むと共に、
別格路線がしっかりと脇を彩る事で舞台上を賑やかす頭数多めの軍団と言えよう。
星組
トップスター礼真琴
98期・暁千星(4回)
100期・極美慎(2回)
101期・碧海さりお(1回)
102期・天飛華音(3回)
105期・稀惺かずと(1回)
105期・大希颯(1回)
思いのほか、
こちらの方が一人っ子政策に近く成りつつあるように感じるが、
瀬央ゆりあと天華えまが抜けたとは言え、意外と少数精鋭なのには驚きである…😅
とはいえ4番手天飛華音まではしっかりと型が出来上がっているので不安は一切無い。
稀惺かずとが2回で終わるか、3回になるかで、今後の厚みも変わってくるであろう。
宙組
トップスター芹香斗亜
95期・桜木みなと(2回)
98期・瑠風輝(4回)
101期・鷹翔千空(2回)
102期・風色日向(2回)
103期・亜音有星(2回)
105期・大路りせ(1回)
105期・泉堂成(予定してたが公演中止でどうなるか不明)
飛び抜けた御曹司は居ないが、2回以上の主演者をしっかりと揃えて盤石の印象。
ただ『パガド』『ファイナルファンタジー16』と2回公演が飛んだ事で、今後の路線先細りが心配される。
という事で、
改めて各組並べてみても現在の雪組の薄さが特に際立ちますよね…😅
何故これ程までに雪組の路線は先細りしてしまったのであろうか…
先日の記事で縣千が、
なかなか望海風斗時代には新人公演で存在感を出せなかったと書いたが、
この辺りの事情が絡んでいるように感じる。
本来であれば縣千を一人っ子政策の名の下に御曹司に仕立てたかったが、
思いのほか歌唱面で苦戦した事や、風除け候補だった彩海せらの予想以上の実力を受け他組に逃がした事(彩海せらは端から輸出要員だった可能性もある)、
それも加味して星組から新たな風除け候補として星組から呼び寄せた綾凰華の予想以上に早い退団、
これに新型コロナウイルスによる新人公演中止が重なった事で一人っ子政策が崩壊していったと想像する。
本来、縣千をもっと早い段階から複数回主演させて余力を保ちつつ、彩海せらやそれ以外のスターも育てるつもりだったのだろうが、
歌ウマの望海風斗の新人公演を務めるにあたり、当時の縣千には余りにも荷が重いと判断されたのか、
6作任期の中で遂に望海風斗の役を託される事は無かった。(『凱旋門』は専科の轟悠が主演)
それに伴い、
代わりの主演者が必要となったので、
星組でくすぶっていた98期の綾凰華が破格の高待遇で組替えしてくる事に。
綾凰華は、
星組時代は同期の天華えまに抑え込まれて新公主演を得られなかったが、
雪組に来た途端に望海風斗お披露目『ひかりふる路』、そして海外ミュージカル『ファントム』の主演を任されて、
逆に星組でくすぶる天華えまを尻目に、一気に雪組の主要路線の一人になった。
ただ言葉は悪いが、
劇団の思惑としては縣千が成長するまでの繋ぎという雰囲気がありありと感じられ、
同時期に新公主演を任された彩海せらも風除けにするには勿体ないと組替えありきの育成がなされた事で(『Sweet Little Rock 'n' Roll』の挨拶で縣千は、彩海せらの組替えは急に決まったと吐露しているので、当初から想定した動きでなかった可能性が高そうである)、
端から綾凰華にはガラスの天井が敷かれていたように思う。
劇団及び雪組としては2回分の新公主演のリソースを割いたのだから、縣千に抜かれても暫くは雪組で別格として続けて貰いたいと考えたかもしれないが、
綾凰華はそれを良しとせず『夢介千両みやげ』『Sensational!』にて縣千に抜かれる前に卒業する事を選んだ。
それに伴い雪組は、
この時点で綾凰華、彩海せら(月組避難)、永久輝せあ(望海風斗退団前に花組へ異動)と3人もの複数回新公主演者を短期間に失った事になる。
彩凪翔(望海風斗と共に退団)も含めて4人ですね。追記致します。
この辺の路線スター減少を見越してか、
99期・諏訪さきに異例のラストチャンスを与え、
新公未主演の100期・眞ノ宮るいを主演者格で扱い、
彩海せらが抜けた穴に同期の咲城けいを星組で新公主演させた上で迎え、
宙組からも破格の待遇で和希そらを招聘した。
和希そらの活躍もあって暫くは路線不足を覆い隠せたが、
その実、別箱等では103期の聖海由侑や壮海はるまも上手く利用して路線スター不足を広く薄く誤魔化し続けていただけのようにも感じる…
なんとなく場当たり的な起用や補強を続けた結果、近年稀に見る路線の薄さに陥ってしまったと見える…
そして和希そらが去った事で路線の薄味具合がフルMAXになった訳だが、
それでも今回雪組は蒼波黎也にラストチャンスを与える選択をした訳だ。
恐らく『ベルばら』が雪組104期の新人公演ラストになるのかな?
なので蒼波黎也は新公1回で打ち止めになるが、広く薄くなってでも取り敢えず路線スターの頭数を揃えたかったのだろうか?
かつては、
御曹司製造所として彩風咲奈・月城かなと・永久輝せあを育て上げ、
御曹司がだぶついてきたら他組に出荷する余裕すら見せていた雪組とは似ても似つかない現在の姿を嘆くのは簡単であるが、
そもそも元を辿ればコロナ禍で若手の育成を蔑ろにした劇団自体にもその非があると言わなければ不公平である。
と、ここから更に全組の若手育成停滞と展望について書き記したいのだが、
余りにも長くなったので一旦ここで切りたいと思います!
ちょっとネガティブな書き方をしたが、
蒼波黎也にはこれから頑張って貰いたいし、なんならヤジキタはラストチャンサー好きなので、こうしたスターが出てくる事自体は大歓迎なのである(笑)
ただラストチャンサーというのは、
巨大な大本命が居てこそ寧ろ輝くと思ってもいますので、ラストチャンサーばかり増えれば良い訳ではないと釘は刺しておきたい…
(縁の下の力持ちがいっぱい居ても、縁側の上に誰も居なけりゃねぇ…ただの板を担いでるだけだよ…😅)
それでは、また次回お会いしましょう!
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コメント
コメント一覧
ただ、それ以前に雪組の最近の一人っ子政策(彩風、永久輝、縣、組替え後の朝美も実質ここに当てはまるかも)の対象スターを見るとお世辞にも成功しているとは言い難いので、見直しを図っても良い時期ではないかとは思います。
コメントいつもありがとうございます!
昔よりも舞台界隈が活性化しているし、ネットの発達で露出手段も格段に増えたし、男勝りな女の需要はTV等には無いという時代でもなくなってきてるので、必死にしがみつく必要もなくなったのかな、なんて思ってはいます。
一人っ子政策は元雪組プロデューサーの小川前前理事長の肝いりで、他組への輸出も前提に推し進められたと思っていますが、確かに必ずしも成功したとは言えないですかね…w
(雪組遺伝子拡散自体は成功したけれどw)
結果的には新公主演1回の和希そらがあそこまで人気になれたのだから、無理にレールを敷くよりも広く薄くチャンスをばら撒いて、後は放牧で育てるというスタイルもまぁ悪くはなさそうですね。