tsukimi_jugoya_usagi




どうもヤジキタです!

今回は月組公演『Grande TAKARAZUKA 110!』の感想をお送りしたいと思うのですが…

申し訳ございません…今の今までGrande(グランデ)じゃなくてGRAND(グランド)だと勘違いしておりました!(笑)

花組の『GRAND MIRAGE』に引っ張られて、特に違和感もなくGRANDだと思いこんでいましたが、
公演でグランデ〜と歌っているのを聞いて、あれっと思い、よくよく見ると末尾に″e″が増えておりましたね…😅

英語読みとスペイン語読みの違いのみで意味は一緒なんですけどな…


過去の記事でもGRANDと記述しておりますが、一つ一つ訂正するのは無理なので、ここで一括して訂正致したいと思います。


さてさて、
それはさておき、いざ本題へ!言いたいのですが…

わたくし、芝居は1度観ればほぼ内容を覚えていられるのですが、
ショーに関してはどうにも1度で全ての場面を覚える事ができないんです…😅

なので、余程印象に残るシーン以外は基本覚えていないので、本格的な感想は東京公演を観劇してから改めてお送りしたいと思います!


⇩は演目以外の雑感です。
⇩『EternalVoice』の感想







じゃあ今回は何の話かといいますと、
そんな私でも、しっかりと記憶に残るシーンだった『荒城の月』についてでございます!

『荒城の月』といえば、皆様学生時代に必ずお勉強したであろう、明治時代を代表する音楽家・瀧廉太郎の代表曲ですね!

タイトルからして月城かなとにピッタリな選曲だと多くの人が思われたのではないでしょうか?

私も当て書きシーンとしては、これ以上無い選曲だと思ったのですが…

よくよく考えてみると退団するトップの餞別に、この曲は果たして本当にベストだったのかと僅かばかりか疑問に思った次第でございます。



音楽に関しては多くの人がそのメロディに覚えがあるでしょうが、
土井晩翠による歌詞も4番まである唱歌なんですよね。
1.春高楼の花の宴えん めぐる盃かげさして
千代の松が枝わけいでし むかしの光いまいずこ
2.秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数見せて
植うるつるぎに照りそいし むかしの光いまいずこ
3.いま荒城の夜半の月 替わらぬ光たがためぞ
垣に残るはただかづら 松に歌うはただあらし
4.天上影は替わらねど 栄枯は移る世の姿
写さんとてか今もなお 嗚呼荒城の夜半の月

ザックリと歌詞の解説しますと、

かつては繁栄を極めた、この城(権力者)も時代の流れと共に衰え崩れて、
今はこんなにも荒れ果てた形跡を残すのみとなってしまったな。

という栄枯盛衰・盛者必衰の哀愁を詠んだ曲なんですよね。

直感的な印象だとトップスターの去り際に贈る歌としてはネガティブな物に感じませんかね?


いわゆる滅びの美学とか敗者の美学を感じさせる曲であり、
日本人特有の″侘び寂び″の心を理解していれば、必ずしもネガティブな印象のみを抱くものではありませんが、
昨今のSNSなどでは、この″侘び寂び″を理解出来ない人々が直感的なものの見方のみで、他者を攻撃したりする例が増えてきていますよね…


私は、

「トップスターになった瞬間から終わりのカウントダウンが始まる」

「永遠にトップでいられる人などいない」

なんて言われる宝塚の世界をよく表現しうる、素晴らしい″侘び寂び″の表現だと思うのですが、
廃れていく様を描いた曲を退団するトップに充てがうのか!💢
なんて思う人も居るのではなかろうか…

感じ方は人それぞれだから、そうした思いを抱く事は咎めませんが、
直情的にならずに言葉の裏に秘められた心も感じられたら、より一層シーンに深みが出ますよね。



実はこの曲、3番までは上記のように栄枯盛衰を描いた歌詞なんですが、
4番だけは少し色合いが違うので詳細に解説したいと思います。

天上影は変わらねど
栄枯(えいこ)は移る世の姿
映(うつ)さんとてか今も尚
ああ荒城の夜半の月


⇧これを訳すると、

天上影(これは人によって解釈が異なりますが私は森羅万象の事だと思っております)は不変だが、

栄える者も、いずれは滅びるのが、この世の中、

それを映し続けるのは(知らしめるのは)、

荒れ果てた城の上に昇る月のみである。

※しんらばんしょう【森羅万象】
宇宙に存在するすべての事物や現象。 天地の間にある一切の事象。 「森羅」は、無数に連なって並んでいること。 「万象」は、「まんぞう」「ばんぞう」とも読み、あらゆる形や物事のこと。


どうでしょうか?
4番を聞くと、
「人が創った城はいずれ滅びようとも、天が創った月は永久に不変なり」
とも解釈できませんか?


さて、
これを月城かなとに当てはめると、月も城も名を両方冠しているので難しい解釈になるかもしれませんが、

トップスター・月城かなとの城(トップという存在)はいずれ月組から消えゆくものだが、
月城かなとが紡いだ精神や注いだ想いは、(不変的な)月のように永遠に月組を見守り続ける

これこそが本当の″消え残る想い″なのでは?(笑)

こんな風に解釈したら、
とってもステキやん!
って思いませんか!(笑)


あるいは、
月城かなとが居なくなっても″月″組は永遠の存在である、なんなら後任は鳳″月″杏なので、月は永遠に不変的である
とかですかね…
(これだと月城かなとファンにはいい顔されなさそうですね…w)


まぁ中村先生がどこまで考えてこの曲を選曲したのかは分かりませんが、
ぶっちゃけ、この曲ありきのショー構成でしょ?(笑)

このシーン以外は正直…イマイチ記憶が無い…(笑)

うーちゃん(英かおと)とか、佳城葵が銀橋渡りをするとかいう激熱なシーンは個人的にはたまらないのだが(笑)、
それ以外は至ってシンプルなショーという雰囲気の今作。


だかしかし、
この『荒城の月』だけをとっても観る価値アリな作品ですので、
『EternalVoice』の仮を返す素晴らしい舞台を千秋楽まで無事にファンに届けて欲しいですね!

荒城の 月夜に佇む 鳳凰(フェニックス)
月沈む時 日は昇る


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