
※希波らいとの項目で訂正があります…
今回は自分で気が付きました…(笑)
どうもヤジキタです。
先日観劇した『アルカンシェル』のキャスト評を書くぞー!
と息巻いていた所にまさかの悲報が…
花組 東京宝塚劇場公演『アルカンシェル』は、主要な出演者の体調不良(急な高熱)が判明し、代役等の対応ができず公演実施が困難なため、急遽4月21日(日)の公演を中止させていただきます。
ご観劇を心待ちにされていたお客様には、ご心配とご迷惑をおかけいたしますことお詫び申し上げますとともに、何卒ご了承賜りますようお願い申し上げます。
なお、4月23日(火)以降の公演実施は、4月22日(月)中にご案内させていただきます。
※4月22日(月)は休演日
【中止対象公演】
花組 東京宝塚劇場公演
ミュージカル『アルカンシェル』~パリに架かる虹~
4月21日(日) 11時公演(貸切)、15時30分公演
花組名物になってしまった突然の公演中止の案内に嘆きの声が収まらない中ではありますが、記憶が鮮明なうちに書かねば忘れてしまうので、心苦しいが今回はキャスト評をお送りしたいと思います。
- 柚香光
『うたかたの恋』みたいな初めからラブラブ仕様よりも、今作のように険悪ムードからの恋模様な設定の方が柚香光には似合ってる。
ダンススターの柚香光が1本物で退団とは何事か!
と思ったが作中にスイングやラティーノ、フィナーレでは作中のNYに渡ってモダンダンスを学びたいという設定に合わせてロック版『愛の讃歌』を踊るなど、
しっかりと得意なダンスで魅せてくれたのでファンも納得な出来だったのではなかろうか。
ただ地味なエンディングになった為かイマイチ退団感が湧かないのは、真風涼帆退団公演『カジノ・ロワイヤル』同様である…
直近退団した月組・珠城りょう、雪組・望海風斗の退団公演が素晴らし過ぎたせいか、退団公演は駄作・凡作のイメージを忘れていただけかも知れないが…(笑)
まぁ、鴛鴦コンビとして星風まどかと最後まで一緒に袖に捌けていく姿には、他組コンビには無い安心感があるのも事実であるw
- 星風まどか
歌ってヨシ! 踊ってヨシ! 演じてヨシ!
な存在ながら柚香光に対しては徹底的に3歩下がって接する姿には、特例的に花組にスライドしてきた経緯はあったとしても見事でございました!
フィナーレのデュエットでの特大リフトはまさしく鴛鴦コンビの集大成であると思うが、柚香光に飛びつく前の″行きますよ!″の一瞬の間には観ていてほっこりしました(笑)
- 永久輝せあ
地声が高い為か、いつも青年というよりも少年寄りの声になってしまって物語から浮きがちなんです…
コメディならば兎も角、シリアス寄りな今作であの発声&テンションが出ちゃうと作風が崩れちゃうんよな。
顔がアダルティなのに、いつまで経ってもはしゃいだ青少年みたいなテンションと声だと、トップになった時に永久輝せあという男役像が確立できずに苦戦しそうな気がする…
全ツ『激情』の時にはあまり感じなかった所を見ると、やはり早口やテンション上げ目でのシーンで声が高くなる(高くならざるを得ない?)傾向にあるのでしょう。
今作も20代半ばから後半の役どころだと思うが、所々で10代後半みたいなキャラになってしまい役の安定感が感じられなかった…
トップになれば作品自体が永久輝せあに寄せられる事になるだろうから、もう少し違和感も改善されるだろうが果たして次期体制はどうなるであろうか。
・聖乃あすか
唯一完全に物語から隔離された存在ながら、所々センターでの歌唱を任せられる辺りは流石の御曹司である!
ただ、観ていて気になったのはセリフがだいぶ鼻声というか、セリフの語尾が滑舌ヨレヨレだったんですけど、
あれがデフォなのか、もしかして体調不良が原因だったのかは1回しか観ていないので不明である…
元々滑舌は良い方ではないが、これがデフォだとストーリーテラーとしてはちょっとキツイかな…(笑)
ただ扱い的には、しっかりと次期2番手を見据えたようにも感じられたので、このまま永久輝せあ体制ではすんなり2番手に昇格するだろうか。
兎に角5人のアンバサダーの先頭を走る聖乃あすかが何事も1番になる事は必定な気がするので、本当に長期を狙う永久輝せあの下に付き続けるのかは未知数である。
- 綺城ひか理
このまま永久輝せあ体制では、かつての凰稀かなめ・緒月遠麻のように美味しいポジションを貰いながら同期を支えるのだろうか?
こちらも少し気になったのが、
綺城ひか理って台詞回し、こんなにフガフガしてたっけ?
という点である…
捨て台詞を吐いて袖に捌ける仕草が妙に稚すぎるように感じられたのは演出なの?
小学生じゃあるまいにw、
綺城ひか理自身もベテラン格なんだからもう少し怒りの中に冷静さも残した演技の方が良いと思う…
2回ほどそんなシーンがあるが、特にそこだけ語尾がフガフガしていてイマイチ台詞が聞き取れず余計に違和感ばかりが芽生えてしまう…
同期の永久輝せあと併せて年齢不詳感が強かったな…(笑)
いうても緒月遠麻は実力演技派だったから、重用に文句は言われながらも芝居で特に重宝されたが、
綺城ひか理はショースターという雰囲気もあまり無い為演技の方を極めないと、ただトップの同期なだけで美味しい役を中堅・若手から奪っていると言われかねない訳でしょ?
星組の『ディミトリ』の時はシリアスな役どころながらかなり様になっていただけに今回はちょっと残念な仕上がりだったかな…と感じてしまった。
(鴛鴦はコメディだから何とでもなったけどさ…)
- 星空美咲
相方の永久輝せあが、いつまでもピタッとハマった男役像を確立出来ない横で星空美咲の風格だけが上がり続けると、
いつぞやの月組の愛希れいかのように男役トップそっちのけで『私が踊る時』みたいになりかねないのが唯一の心配点である…(笑)
ただ技術面に関してはもう何も言う事はないので、後はしっかりと永久輝せあを支えてあげてくださいましw
(永久輝体制は、かかあ天下かな?w)
- 帆純まひろ
退団公演という事で割と出番も多かったが滑舌に難ありなシーンが目立ったかな…
退団発表直前に週刊誌に、帆純の親族に忖度する阪急HD角会長の手心による抜擢と名指しで書かれたのは流石に可哀想だと思った…
確かにビジュアル以外は平均値だったかもしれないが、なかなかビジュアル担当も少ない(個人的な意見ですよ…)花組においては、帆純まひろのキラキラ顔面パワーは重要な存在だったと思う。
てか、競っていた同期の例の方も退団後かなりぶっ飛んだ感じになったので、必ずしも手心だけとも思えないのだがね…
(その手心せいでぶっ飛んだのかもしれないが…)
- 希波らいと・天城れいん
ほぼ名無しに近い役ながらも、その抜群のスタイルの良さで非常に目立ち続けていた。
何故か作中ずっと『エリザベート』のルドルフを連想させる衣装を着続けていたのだが何かの暗示なのか?(笑)
今後はどのタイミングでバウ主演をするのかが気になる所である。
永久輝せあプレお披露目の裏でバウ主演をすると思っていたのだが、お預けとなった事で1期下の天城れいんと経歴カードが並ぶ事になるのだが果たして今後どのような競争模様になるのだろうか?
そして、そのライバルになると目される天城れいんなのだが、リアルに何処に居たの?状態でした…(笑)
新人公演では主演を射止めたものの、本公演では探せども探せどもついぞ見つけられずに終演後配役を確認すると、まさかの兵士というほぼモブ役である事が発覚…
(そりゃあ見つかりませんわ…w)
新公主演という大役がある為、軽量級の役なのかと思いきや超軽量級すぎて全く目立てていなかったのだが、不遇な104期の数少ない路線として今後どのようなポジションに収まるのか非常に注目ですね!
- 侑輝大弥
1本物で若手が外れる事はよくある事だが、
今回は1期下の希波らいとが
小池先生は割と別格路線でも気前良くセンター降りに参加させてくれる事、
を鑑みると情勢はなかなかに厳しいか…
ただ、1つ屁理屈を言わせてください!w
今回は色々と事情が重なった故の不幸なセンター離脱だと思うんです!
星空美咲(エトワール)
↓
希波らいと・帆純まひろ・一之瀬航季
↓
美羽愛・綺城ひか理
↓
聖乃あすか
↓
永久輝せあ
↓
星風まどか
↓
柚香光
今回はこんな感じのセンター降りだったのですが、
本来であれば帆純まひろと同じラインに侑輝大弥も入れての4人降りでも全く問題無かったはずなのだが、
今回は帆純まひろが退団という事で華を持たせる為にもセンターofセンターにさせてあげたかったので奇数の3人にせざるを得なかった。
でも新公2回の希波らいとは外せないので
同じ発想で考えると特にカードが増えていないのにバウ主演者の帆純まひろ&一之瀬航季よりも上に綺城ひか理がステップアップしたのも、
綺城・帆純・一之瀬の並びだと最上級生の綺城を真ん中に持ってこないといけなくなるので、取り敢えず1個上に上げたのかな?、と考える事ができる。
エトワールの後に、
希波・侑輝・天城
のラインを増やして、
帆純まひろは一之瀬航季と2人並びでも問題無い気がするが、
更に上の図には無いが、
専科のヒロさん(一樹千尋)が歌無しセンター単独で降りているので、
そもそもこれ以上ラインを増やす自体ができなかったのであろう。
ヒロさんのセンター降りも、
仮に汝鳥伶さんや京三紗さんといった対になるベテラン専科が他に居たらセンターではなくサイドでも良かったのかもしれないが、
同じく専科より特出している輝月ゆうまでは、まだヒロさんと並べる程の格ではないという判断でヒロさんは歌無しセンター単独降りだったのでしょう。
考えれば考えるほどに侑輝大弥がセンターから外れる事は避けられない不幸な状況だな…と涙がちょちょぎれる想いではありますが、
恐らく次の公演では天城れいんが初参加するのに併せて、希波・侑輝・天城のラインがあると期待したい!
カード的に一之瀬航季はこのラインには参加せずに綺城ひか理と再び並びになるとは思うのだが、
2人共に学年を考えるといつその時が来てもおかしくはないので、次回以降ももう少しパレードの人員調整は続くかもしれない…
それでも、ヤジキタ的好きな顔面5本指に入るビジュアル担当大臣・侑輝大弥にはまだまだ諦めずに頑張って貰いたいと思います!(笑)
と、いうことでキャスト評は以上です!
別格にまで踏み込んでも良かったのですが長くなるので今回は路線スターのみとさせて頂きましたが、
退団公演請負人のヒロさんや、次世代別格専科スター輝月ゆうまの名演技は、柚香光退団公演に華を添える非常に素晴らしいものでしたね!
あまり期待していなかった今作が、それなりに良い作品になったのも彼等の活躍あっての賜物でしょう。
(それなりって…w)
とはいえ、
今回はそれなりの形となって纏まったが、次期永久輝せあ体制には本人のみならず、それを支える路線スター達にも、やや不安が残る結果になったのも事実である…
ぶっちゃけ言わせて貰うと、
これまでの花組って柚香光1人の個人商店型だったと思うのですが、その超人気個人商店が撤収したら、花組というモールは今まで同様の人気を維持できるでしょうかね?
VISAを引っ提げているとはいえ永久輝せあの人気が柚香光に勝るはおろか並んでいるとも思えない状況の中でのトップ交代で、今後花組が5組の中でどのような位置に就くのか、期待と不安が入り交じる今回の公演でした!
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コメント
コメント一覧
ご贔屓は他の組にいるものの、柚香さんの吸引力に引かれて花組も結構な回数観劇しておりました。
他のスターさんたちも悪くないのですが、次作からはわざわざ見なくてもいいかな……という感じです。
本当に何も悪くなく、ステキなスターさんたちだとは思いますよ!ただ柚香さんのスター性が圧倒的すぎたので、抜けた後の今後が思い描けないのです。
永久輝さんもトップになれば大丈夫だと期待してます 。
大人気だったの 明日海さんが 退団直後はどうなるかと思いましたが 柚香さん 盛り返しましたからね。
トップという地位が人を育てます。
コメントありがとうございます!
私は柚香光ファンという訳ではありませんが、贔屓目無しで見ても個人人気だけで言えば柚香光が5組中No.1だと思いますので、永久輝せあが何処まで人気を維持できるか注目ですね!
コメントありがとうございます!
ぶっちゃけ柚香光も心配でしたけど全然問題はなかったですよね!(しかも、そんなに大作らしい大作が来なかったのに…w)
でも柚香光ってなんだかんだで4作は2番手やってるんですよね。(体感は2作くらいだったような雰囲気ですが…w)
永久輝せあは2作のみでの昇格なので、この差がどう出るかが少し不安ですね…
柚香光の時に温存した大作や1本ものが今後フル投入されますかね。
第2の音月桂みたいにはなって欲しくないです…