どうもヤジキタです。
早いもので、もうクリスマスですね!
いよいよ年末企画もラストの月組となりました!しんどい…(いつもの3倍位の時間がかかるんよ…w)
という事で最後はいつもチケット下さる月組でございますね。
『月の燈影』以外、全て生で観劇しましたので、結構気合い入れて書きます!(長いですw)
大劇場(2月〜3月) 東京(3月〜4月)
『応天の門 』
演出:田渕大輔
『Deep sea−海神たちのカルナバル−』
演出:稲葉太地
個人的"実は意外と好きな演出家"ワン・ツーと言ってもよい田渕先生と稲葉先生のタッグという事で、
期待半分・不安半分(😪)という期待値ではあったのですがw、観劇してみると、そんな不安が吹き飛ぶ程に両作品とも傑作でしたね!
『応天の門』は原作がそもそも面白いというのもありますが、更にその中から美味しい所をだけを抜き出した事が功を奏したのか、田渕先生演出なのに観ていて一切眠くなりませんでした!w
平安時代ながらも登場人物が激しく動き回る準和物的な作品ですが、"静と動"を上手く使い分けて、ミステリーとアクションのコントラストを良く描けていたと思います。
原作に比べると菅原道真(月城かなと)の年齢がやや上に感じるが、それ以外は、
謎の美女・昭姫(海乃美月)、
平安時代No.1色男・在原業平(鳳月杏)、
伏魔殿の主・藤原基経(風間柚乃)
と正しくハマり役ばかりの配役なのも高評価。
ヒロイン昭姫(海乃)に全くヒロイン感がないが、6年近く組んでる月城かなとと海乃美月ですから、たまにはそういうのも有りでしょうw
代表作らしい代表作の無い田渕先生だがw、この作品は代表作にカウントしても良いのではないかと思う。
(完全オリジナルではないけどね…)
そして『Deep sea』ですが、
個人的に最もベストなショーの形と言っても良いくらいの完成度でした!
チョンパ良し!
OPの歌い継ぎは、しっかりと銀橋を使い、月城かなと・海乃美月・鳳月杏・風間柚乃に加えて、光月るう組長&白雪さち花副組長によるコーラスも良し!
中詰の礼華はる&彩海せらの若手に加えて、夢奈瑠音&蓮つかさ&英かおとの別格も含めた銀橋歌い継ぎも良し!
同じ稲葉先生演出の『FIRE FEVER』と同じではあるが、礼華はる&彩海せら等の若手シーンも良し!
と、個人的に完璧なショーの構成をしている作品でした!
(客席降り解禁前だったが有れば尚良し)
銀橋もふんだんに使用している為、こういう作品をSS席で観られたら最高だろうな〜といつも思うw
人それぞれ意見はあるだろうが、やはりショーは気前良く路線から別格まで銀橋を渡らせて、景気良く!楽しく!大盛り上がり!、
これが大切なんですよ!
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シアターオーブ(6月)
主演:月城かなと
『DEATH TAKES A HOLIDAY』
演出:生田大和
ぶっちゃけ面白いかと聞かれると、そこまででもない作品ではあるが…そこは流石の芝居の月組!
小気味良いやり取りや、間の取り方で、原作自体は古い作品ながらも上手く作り上げられていたと思う。
ただ舞台版楽曲は『ファントム』でもお馴染みのモーリー・イェストン氏作の物なので、組全体の歌唱力も高い月組とのシナジーも強く、聴き心地はとても良かった。
ただ全体的に起承転結が弱く、どんでん返しや奇をてらう物語の転換も無いので、音楽を除くストーリー本体は凡作であるw
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バウホール(6月)
主演:礼華はる
『月の燈影』
演出:大野拓史
残念ながらチケット降って来ず…
故にスカステで視聴しました。
元々は2002年に花組で彩吹真央と蘭寿とむによるW主演作として作られた作品が、礼華はる単独主演作品として復活。
とはいえ相方である彩海せらがポスターINしている事から見ても、今回もほぼW主演に近い作品であった。
因みに花組と月組の役比較では、
80期・彩吹真央=102期・彩海せら、
82期蘭寿とむ=101期礼華はる、
と学年による配役が逆転している。
元々、
雪組から何となく花組に逃がして貰った彩吹真央と、
花組の御曹司候補だった蘭寿とむでは、
彩吹よりも蘭寿の方が扱いが実質上だったのは間違いない。
この構図は昨年の縣千主演・雪組バウ公演『Sweet Little Rock 'n' Roll』の主演:桐さと実(彩海せら)と実質W主演:涼風真世(縣千)の構図と同じである。
なので、彩海せらは2作続けて"何となく本命ではない方"の役を任されてはいるが、それでも事実上のW主演をもぎ取っているので、将来それなりのポジションを見据えた起用なのであろう。
縣千や礼華はるといった上級生を立てつつも、その下で着実にポジションを固めつつある彩海せらは、今後、再組替えも辞さないジョーカー路線枠となる可能性が高そうである。
(とは言え、102期の本命は天飛華音であるのは間違いない)
そうは言っても新公2回の礼華はると、同じく2回の彩海せらが、このまま同じ組に居続けるとも思えないので、案外礼華はるの方が、かつての月組の先輩・朝美絢の様にジョーカー枠として他組に動く可能性の方が高いのかもしれない。
大劇場(8月〜9月) 東京(10月〜11月)
『フリューゲル−君がくれた翼−』
演出:齋藤吉正
『万華鏡百景色』
演出:栗田優香
東京初日(次の日からインフルで公演中止)、
海乃美月休演→彩みちる&天紫珠李代役公演の初日(ソワレ)、
東京SS席3列目、
という奇跡の3回観劇が叶った公演。
中身に関しては、
ショーは期待できるが芝居は…な齋藤先生とw、この作品で大劇場デビューの栗田先生という、海の物とも山の物ともつかぬ演目だったがw、そんな不安はなんのその!
『フリューゲル』は一見しなくてもトンチキ風ではあるがw、史実と空想&コメディとシリアスを織り交ぜながらも良く練られたストーリー。
多くのスターに目立つ役を振り、役名の付かないスター達も常に舞台上を賑わして、目がいくつあっても足りないとは、正しくこの事か!と思えるくらい、齋藤先生らしい気遣いを感じる作品でした!
そして『万華鏡百景色』も、月城かなとに配慮した芝居寄りなショーだったとは言え、
中々に栗田先生のセンスの良さを感じさせる凝った構成であり、
中原めいこ『Fantasy』や、椎名林檎&トータス松本『目抜き通り』などの楽曲センスは個人的にド・ストライクでございます!
フィナーレのデュエットダンスは、冒頭の「花火を2人並んで見上げてみたい」という歌詞に合わせ銀橋ではなく、大階段で花火が上がる中で抱き合うという斬新なフィニッシュは本当に素晴らしい!
もしも観客の拍手を、花火が「ドーン!」と弾けた後の火花の「パラパラパラ」という擬音に見立てていたとしたら、栗田先生あんたは天才だよ!w
ただし!
前回の記事でも触れたようにショー作品とは、OPの歌い継ぎ→総踊りが無ければ個人的にはSランク判定をあげる事は出来ませんので悪しからず…w
細かい話はまた追々に語りたいと思いますが、大劇場デビュー作品としては85点くらいあげても良い作品だったと思いますね!
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はい! 月組編終了でございます!
これで全ての組が終了しましたが、
今年は芝居の月組との肩書に似合わずショー作品までも月組が牽引していたと言っても過言ではないくらい、月組大活躍の年だったと思いました!
ピラミッドに人事的な不安定さが無く、
上級生2番手の安定感、
彩みちる&天紫珠李の2番手格娘役競い合い、
礼華はる&彩海せらの若手競い合い、
夢奈瑠音&蓮つかさ&英かおとの別格路線や梨花ますみ・白雪さち花・春海ゆう・佳城葵・彩音星凪らの別格スターの豊富さも本当に頼もしい限りである。
一時は月組も宙組の様に中堅・ベテランがこぞって退団した時期があったが、
残った人と、跡を継ぐメンバーがその穴をしっかりと埋めたからこそ、今の黄金時代を創り上げる事ができたんでしょうね。
そして頂点に立つ月城かなとが欲張ること無く、5作で華麗に去ろうとしているからこそ、淀みない空気感=黄金期の雰囲気を創り上げているのでしょう!
あんな事が宙組であったから言うわけじゃないですが、やっぱり長期トップって考えものですね…
月組も前任時代の後半に淀み感が強まったが、珠城りょうが思いのほかスパッと退団を決めたのも結果的には正解だったと思う。
(若干異例の退団発表だったからイレギュラーだったのかな?とも思う。)
余程の人格者トップが長期を務めない限りは、新陳代謝こそが組織の風通しの良さを維持する術だとの教訓を身に沁みて感じた1年だったな、と思う今日此の頃ですね。
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