どうもヤジキタです。
歌劇団と遺族側が対面して、今後の方針等の話し合いを持ったようで、遺族側が27日にも中身の公表を行うようです。
簡単に和解が出来るとは思えませんが、さてどうなるやら…。
今回の問題が長引けば長引くほどに、界隈では様々なスタンスの声が溢れるようになってきましたね。
ブログ界隈でもスタンスがブレブレの人も見受けられますが、
様々な発信に接してみて、ちょっと首を傾げたくなるのが、文春や新潮へのリークが宙組の下級生による物と決めつけて、若い世代に対して世代間闘争を仕掛けるような声が意外と多い事なんですよね。
世代によるギャップでパワハラは指導かの判断が分かれるので、
上級生は悪くないとか、
下級生には忍耐力が無く、かつ文春にその内容をリークして問題を必要以上に拗らさせているとか、
そんな上から目線の意見を言う人が思いの外多くて驚きました。
ハッキリ言って、これぞ老害ですね!
日本人特有の、とまでは言いませんが、
「自分がされて嫌だった事は、他人にしても構わない。だって自分もそれをされてきたのだから。」
という悪辣な思想が世の中には未だ根強く残っているのだなと実感しました。
リーマンショックや長引く日本経済の低成長、東日本大震災・コロナ禍を経て、様々な不条理を子供の頃からSNS等で直に見てきた世代(通称Z世代)は物事への捉え方が非常に現実主義的で原理主義的な思想を持っています。
昭和世代の、社会には本音と建前があって当たり前という様な日本式の古い考えとは決して相交わらない思考を持っているとも言えましょう。
故に、おかしい事をおかしいと言えずに我慢しなければいけない事こそおかしな話、
それを解決しようにも上の世代は本音と建前の精神に染まりきっていて一切取り合おうとしないならば、
それ以外の手段で変えようとしても文句を言われる筋合いは無い。
こうした、そこはかとない原理主義的な思想が彼等の根底にあるからこそ、
劇団による外部漏らし禁止にも関わらず、
今まで世に出て来なかった様々な話が彼等の口から週刊誌を通して溢れてきているのでしょう。
さて、
おかしな事をおかしいと言って何が悪い、と考えるZ世代と、
例えおかしい思っても世の中は本音と建前で回っているのだから従来どおり我慢せよ、考える昭和世代、
どちらに正義がありますかね?
個人的には丁度中間くらいの世代なので、どちらの考えもある程度理解出来るんですけれど、
やはりおかしな事をおかしいと思いながらも我慢せよと考えるのは間違いなのかなと感じますね。
だって今どきサービス残業とかあり得ないでしょ?
理不尽を我慢する事も芸の肥やしと言うかもしれませんが、
こうした考えが根強く残り続ければ今後タカラジェンヌを目指す人も減ってしまうし、
例え歌劇団に入っても直ぐ辞めてしまう人も増えて、結果的にスターの先細りが進んでいってしまいますよね。
現に音楽学校の倍率も下がりつつけているし、問題の宙組では真風・芹香時代でどれだけの人間が辞めていったのかを思い出して欲しい。
真風涼帆退団公演『カジノ・ロワイヤル』の新人公演の出来栄えが非常によろしく無かったから宙組の若手は怒られて当然!
みたいな意見もよく散見されるが、
それだって真風時代に中堅・ベテランの多くが不自然なまでに退団していった事で、まともに芸を伝承されないままに若手が取り残されたからとも思えませんか?
(辞めたのは中堅だけじゃないけどね…)
ハラスメントがあるから芸が疎かになるのか、
芸を疎かにするからハラスメントが起きるのか、
鶏が先か卵が先かみたいな話になってくるかもしれませんが、
ここ数年の宙組の組状況を鑑みれば答えは自ずと推し量れるでしょう…。
そもそもね、
中高年の人が(偏見かな?)したり顔で「Z世代の若手が〜」とか「だから上級生は寧ろ被害者だ」とか言って世代間闘争を煽っているけれど、
実際タカラジェンヌの半分以上はもう既にZ世代が占めてるんですよ。
だいたい1995年生まれの28歳くらいまでをZ世代と呼びますけれど、
わかりやすい所で言うと98期中卒の暁千星辺りまでが、もう区分的にはZ世代なのです。(ありちゃん、名前を出して申し訳ない…)
しかも、そこより上の95期とかの主力陣だって、私と同じでギリギリ平成生まれのゆとり世代で、昭和世代とZ世代の狭間の準Z世代のような存在なのです。
にも関わらず、
「Z世代の若手が上級生に迷惑をかけている〜」なんてしたり顔で書いちゃう昭和枯れすゝき世代の人には、
呆れるというか、憐れんじゃいますね、ハッキリ言ってw
本来、世代間闘争を煽るならば、
Z世代的な意識を持ちつつあるタカラジェンヌ達と、
昭和脳丸出しの劇団上層部のオッサン達との価値観の対立を論評するべきであるのに、
なぜジェンヌ達の中に世代間闘争を作ろうとするのか?
それは書いてる本人が昭和脳丸出しの劇団上層部のオッサン達の思考に近いからとしか言えないですよねw
確かにZ世代の思考には時より?をつけたくなるような事も多いですが、
それでも彼等って思いの外、他者への共感性が強くて、余程のことが無ければ近しい人の事を悪く行ったり、貶める事ってしないと思うんですよね。(個人的な意見ですよ)
にも関わらず、あそこまで文春にエラい書かれようをされる人って余程の人間性だと思いますよ…(仮にZ世代からのリークだとしたらね…)
で! 長々と書いてきたけれど結局何が言いたいかというと…。
劇団上層部の昭和枯れすゝき世代こそが真の悪であるという事を忘れてはいけないんです。
そして時代は移り変わり、取り残される組織はいずれ廃れていく物であり、
思考をチェンジ出来なければ遅かれ早かれ消えて無くなってしまうんですよ。
世の中の多くの組織・個人は時代の流れに沿って思考のアップデートをし始めているのに、歌劇団上層部と一部のファンが伝統という名の時代遅れの思考を維持し続けようとするさまを見ると、
守りたいのは宝塚歌劇団ではなくて、自分たちの世代とその価値観なんじゃないですか?
と言いたくなってしまいます。
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コメント
コメント一覧
私が気になっていた、早期に抜擢されていた男役さんが研5になる前に、早々に辞めてしまったこと、大劇場公演ではなく、全ツで辞めてしまった人、プログラムに写真が入っていたのに、休演となり、そのまま退団した人、オーシャンズ11以後、気になる辞め方が散見され、どうなのか?これは、と疑問に思っていました。
ある日、休演発表していない一人のスタープロフィール写真の更新が遅れていたことがあった。何で?
今ヘアアイロンの渦中の人の新人公演で彼女の役をした人は退団していくという謎。
ついに、最悪の事態となった。
芸事と、伝統の羊の皮を被って、資本主義の利益を生む為にサービス残業ぐらいやって当たり前な昭和世代が狼というイメージ。もはや、上級生に従わない下級生とかの話ではない。
と、私も思う。
コメントありがとうございます。
ハラスメント的な指導は組関係なく宝塚全体の悪弊だったのかも知れませんが、やはりここ数年の宙組だけが飛び抜けておかしな状況だった理由は、純粋に知りたいですね…。
過重労働は常にあったのに何故今回は…だったのか?
過重労働以外に要因があるのは明白だと思うんですけどね。
ジャニーズも楽天イーグルスも加害側を切る方向で一致しているのに、宝塚は逆方向を向くのですかね…。
リークした下級生を洗い出してやめさせろ、役も小さくて暇があるのに芸は未熟で練習もしない、教えてくれる上級生を文春に売って、給料が安いと文句言う、舞台役者はそう言うものだとわかって入ってきてるはずなのに。
と言う論調がネットで当然のように横行していて、先日ファン仲間の30代の後輩からも言われて驚きました。
私はヤジキタさんの言う枯れススキ世代、40代ですが、仕事では古い昭和気質を変えていくプロジェクトをZ世代と一緒にやっています。まさに今の宝塚が変えなくてはならない本音と建前の文化、常識を私自身が感じていますので、下級生を一方的に責めて自省しない論調は非常に危険だと思っていました。
自浄作用が効かない組織だと思ったからこそ、文春にリークしないと変わるきっかけも得られなかったと思います。ここでトランスフォーム出来なければ、私たちファンが愛した宝塚は終焉を迎えてしまう。ジェンヌさん自身が一番そう感じてるんじゃないかと思います。
ファンも劇団も、存続のためには変革を、伝統はハラスメントなくても伝承できる、と認識しないといけないなと思います。
コメントありがとうございます。
まずもって40代は、まだまだ枯れてないですよw
と言うよりも、変化を恐れずに思考をアップデートし続けられる人はいくつになっても枯れないです!
世の中もそうであるように、宝塚でもちょうど世代間の思考のギャップが顕在化したタイミングでの今回の悲劇だったのでしょうね…
悲劇を無かった事にすることは出来ませんが、そこから学び・反省する事は山程あるはずです。
劇団もファンも、古い考えを改めて100年先まで続く宝塚歌劇団に生まれ変わらせられるように思考のアップデートをしなければいけませんね。