jishin_building

どうもヤジキタです。

前回記事に引き続き、宙組の歪みの根源を探ります。








前回に引き続き大和悠河の話になってしまって申し訳ないのですが、

正直ここが大きな分水嶺になったのでは、とタラレバ論ながら感じています。

貴城けいのワン切りは最悪致し方ないとしても、その後任に明らかに実力不足の若い大和悠河を持ってきた事を、組子たちが果たして本当に心から納得できたのでしょうか?

宙組とは無縁の貴城けいのワン切りの接待をさせられ、続いて実力に疑問符が付く後任の介護となれば、組子のモチベーションは著しく下がったのではないでしょうか?


個人的には、リーダーシップとは無縁なイメージの大和悠河よりも、雪組に行った水夏希のようなストイックな人間がトップになっていれば、緩みかけたモチベーションをグッと引き締めることが出来たのではないかと思ってしまいます。

当時、水夏希は必ずしも超人気スターとは言えなかったかもしれませんが、人気先行の大和悠河を優先した結果、技術の粗さから逆に大和悠河自身の人気も落ちる(組の人気も落ちる)という失敗を回避できるチャンスをむざむざと逃してしまった様に感じます。

(話はそれるが水夏希が宙組に残り、雪組で貴城けいと彩吹真央が短期でも朝海ひかるの後任になれば、後々の彩吹真央2番手切りも、音月桂の半ば強引なトップ就任も回避できたのでは?、と思えてなりません。)


そして忘れられない思い出として、大和悠河体制の宙組を初めて観に行った時に、隣に座った見知らぬオバチャンに、
「ずんこ(姿月あさと)やたかこ(和央ようか)の時代はあんなに人気組だったのに、今や1番不人気の組になっちゃったの…」
と言われ、確かに今考えればそうなるよね、という流れを貴城けいと大和悠河で作ってしまいましたね。



  • 救世主に見えるけれど…・大空祐飛

予想以上に早い大和悠河の退団の結果、まさかの大逆転トップ就任を決めたのは花組の大空祐飛でした。

人気はあれどもトップの椅子はなかなか遠く、いつ退団してもおかしくない状況に居ながらも待ちに待って遂にトップに。

就任時は既に研18という過去に例を見ない程の高学年での就任でしたが、男役として完璧に完成された姿は間違いなく宙組の組子にも良い影響を与えたとは思う。

しかし、相方は花組から一緒に連れてきた野々すみ花でしたが、超ベテランなんだから娘役くらい宙組の生え抜きから選べばいいのにと思った記憶も蘇ります。

宙組発足から10年経っても生え抜き娘役トップすらでない状況は流石にどうなんでしょうね?

男役は研10からが本番と言われるので、まぁ分かりますが娘役はもっと早く出ても良かったよね。

話は前後するが、この頃から宙組生え抜きからもポツポツと路線が現れ始めるが、その代表は大空祐飛が来る直前に雪組に異動した早霧せいなでしょうね。

宙組ではパッとしなかったが、雪組に行くとトントンと番手が上がって行き、一旦は壮一帆に落下傘を食らうが、後に現在でも唯一の宙組出身のトップになる訳ですが、この頃から何となく宙組からのエクソダス(脱出)が始まったように感じますね。

宙組に居るよりも、外に出た方が出世の道が見えるというか、それ以外に活路が無い雰囲気が漂い始めた気がします。

兎に角、次から次へと他組の路線が乗り込んで来るせいで、番手ピラミッドは常に外様のスターが占領しており、大空祐飛体制でも蘭寿とむと北翔海莉が常に番手に居て、蘭寿とむが花組に出戻っても、直に星組の凰稀かなめが現れたりして一向に生え抜きには番手が回って来ませんでしたから、諦めにも似たような空気感が常に漂っていたように感じます。

凪七瑠海の組を越えたエリザベート抜擢もこの頃ですが、当時は闇の月組人事と思っていたが、いまこの瞬間には宙組も同じか、それ以上に闇だったのでは?、と思わざるを得ない。

大空祐飛体制以降は露骨に歌えるトップが来なくなり、コーラスの宙組と言われながらトップはみんな歌えないというのは組子的にはどう感じたでしょうね。

歌えないトップの介護ばかりさせられると、なまじ歌えるメンツが集められている以上、トップに対して尊敬の念とかは抱けなくなっていくと思うんですよね。

大空祐飛は確かに人気は凄かったけど、お世辞にも歌もダンスも得意とは言えず、人気の理由は大空祐飛だから!、という個人商店型スターだったので、相変わらず組子は一致団結という雰囲気にはならなかったんじゃないかな…。



  • 孤高を極めた孤独なトップ・凰稀かなめ
蘭寿とむが花組に戻った事で北翔海莉が大空祐飛の後任になると思いきや、凰稀かなめが星組から横滑りしてきて2番手に収まると、北翔海莉は大空祐飛退団と時を同じくして専科へ行く事に。

相変わらず突然やって来た人がそのままトップになるのが宙組の伝統になりつつあったが、宙組路線では珍しく6年も在籍した北翔海莉を押し出したのは酷い話だと思った。

せっかく綺麗なピラミッドが完成しても、トップ交代とともに、すぐにグチャグチャになってしまうのは最早悪意すら感じる。

しかも凰稀かなめは、雪組のかつての盟友・緒月遠麻を呼び込んでのトップ就任だったし、ついでに花組から朝夏まなとも乗り込んできた事で、宙組の数少ない生え抜き路線スター・悠未ひろは何となく2.5番手のまま誤魔化しを食らい続け、遂には退団を選ばざるを得ない事に。

この頃になると劇団は露骨に生え抜きを外に出荷し始めましたよね。

七海ひろきや凪七瑠海、十輝いりす、鳳翔大など宙組の生え抜きの路線スターが尽く他組に送られて、悠未ひろの退団で完全に焦土になったと言わざるを得ません。

なんで劇団はここまで宙組出身者に厳しく当たるのだろうかと疑問に思ったりもしましたが、まだまだここは序の口でした。


一方の凰稀かなめは雪組時代や星組時代に比べて、確かに雰囲気がツンケンし始めて、相方の実咲凜音とも不仲だとか、態度が悪いとか言われ続けて、次第に同期の緒月遠麻への依存を強めていったように感じます。
(なまじ万能型スターだから、他者への厳しさは歴代でもトップクラスだったと思う)

退団時に1人だけ白軍服で大階段を降りてきた、あの光景こそまさに孤独を極めたトップのラストデーに相応しい姿だったと言えましょうね。


ハッキリ言って、凰稀かなめと実咲凜音の不仲問題も、緒月遠麻と朝夏まなとの2番手問題も、宙組生からすれば外様の喧嘩に過ぎず、これまで通りの組子置いてけぼりの人事問題に過ぎなかった事でしょうね。

もうここまで来ると宙組生の存在価値とは何なのかすら疑問に思えてくるくらいの有り様で、宙組生のモチベーションって何だったんだろうと考えてしまいます。

しかも他組に出された人達はそれなりに移動先で活躍して、惜しまれながら退団していった事を考えると、エクソダスした方が残るよりマシと思えるし、そもそも宙組に配属された時点でキャリアは半分死んだと感じてもおかしくないと思いますよね。

人気も大空祐飛時代よりも下降して、音月桂時代に死にかけた雪組にも盛り返された事で、以前から薄々感じていたけれど、5組の中で宙組の置かれるポジションが、だんだんと変動するヒエラルキーから固定化されたカーストに移行し、さらにその1番下に置かれている事がハッキリし始めた時代だったと思います。



次回に続きます。




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コメント

コメント一覧

    • ライトファンです
    • 2023年10月06日 19:30
    • はじめまして。

      記事、興味深く拝見しました。
      記事の中で一つ、私が以前から気になっていたことに関連しそうだなと思い、書き込みさせて下さい。
      北翔さんの件なのですが、どこの記事かははっきり覚えていませんが、彼女は確か三度、トップの打診を断っているとあったことを記憶しています。
      (ご存知でしたらすみません)

      北翔さん好きでしたし、彼女なりの考えでの決断だったことと思います。
      ただその決断が、たまたま宙組や月組等の人事にイレギュラーな影響を与えてしまったのかもしれないなと、複雑な気持ちでこちらのブログを拝見しました。

      他の組の雰囲気から、宝塚は、イジメやパワハラめいたことも多少あったとしても、皆で手を携えて支え合うあたたかな場所なのかなと感じていただけに、今回のことは、ライトファンでもショックでしたし、今もズドンと胸が重苦しいままです。

      長々と失礼いたしました。

      生徒さんのご冥福をお祈りいたします。
    • 管理人
    • 2023年10月06日 21:15
    • >>1
      コメントありがとうございます。
      北翔さんの記事は単純に釣りタイトルでしたw
      星組トップ就任の打診が来た時に3回くらい断ったけど最終的には受けたという話でした。
      (「やって」「いやいや〜」、「お願い」「無理ですよ〜」、「頼むよ」「またまた〜」、「どうする?」「がんばります!」というニュアンスのくだりでしたw)

      それはさておき、今回の事は103期が有愛きいさんともう一人しか居なかった(亜音有星は休演中)ことで、同期と支え合って耐える事が出来なかったのが最大の不幸だったと思います。

      本来なら上級生が手を差し伸べれば良かったのに、それができる人が管理職含め居なかったんでしょうね…。

    • 5
    • 2023年10月06日 23:57
    • 更新お疲れ様です。素晴らしい記事と感じました。
      主観交じりではありますが、おお…宙組の流れがよくわかりました。
      ずっとずっと、歪んだままなのですね。

      宙組のトップ娘役、宙組時代に私物が無くなったと話していたような…。日常茶飯事だったりするのでしょうか。
      某まとめでは宙組は男役の墓場、と言われていました。そらそうですよね。宙組に配属=トップスター就任確率ほぼ0なんですから。私が男役なら、宙組だけは絶対に嫌です。未来がない。
      ウエクミでしたっけ「宙組からトップスターが出ない理由をよく考えろ」と組子に突き付けたのは。内外から疑問を持たれるくらいには、宙組は妙な状況になっているのだと思います。しかも何年も前から。
      どこかでこの流れを絶たなくてはならない。言い方は悪いのですが、今ここで絶たなけらば、宙組はもう…。
    • 管理人
    • 2023年10月07日 01:09
    • >>3
      コメントありがとうございます。
      その時々は楽しく公演を観れても、改めて振り返ると色々な歪みが透けて見えてしまうくらいに、おかしい事にもっと早く気が付くべきだったんですよね、みんな。
      たぶん都度、色んな人がまたか、またかと指摘はしていたはずですが、何となく宙組だから…で済まされて来てしまったのでしょうね。
      でも今回ばかりはスルーはできないと思います。
    • うめのぎ
    • 2023年10月10日 16:33
    • 姿月・大和・凰稀と華のある本命スターを送りこんでも短期で終わってしまい、長期政権(和央・真風)の後は組がガタガタ…となぜ上手くいかないんでしょうね。
      個人的には、悠未ひろにもっとチャンスを与えていればトップにふさわしかったと思うし、
      身長度外視で早霧を自組で就任させていれば愛月や桜木も生え抜きの呪縛に苦しまずに済んだかなと思います。
      あと、宙組って一時期中堅のスターがあからさまに路線を外れたわけでもないのに退団することが多かったですね(久遠麻耶・椿火呂花・七帆ひかる)。居座りすぎて詰まるのもアレですが、これも謎です。
    • 管理人
    • 2023年10月10日 20:30
    • >>5
      コメントありがとうございます。
      姿月あさとはまぁエネルギーを使い切ったのかも知れませんが、大和悠河は急ぎ過ぎ、凰稀かなめは2番手を緒月遠麻・朝夏まなと・悠未ひろの三つ巴にした事自体が失敗だったと思います。
      端からピラミッドを作る気もないし、凰稀かなめも緒月遠麻がいる手前ピラミッドの重要性を説く説得力が持てなかったのでしょうね。
      何処かで無理矢理でも生え抜きトップを誕生させてれば、組子が腐る事も無かったように感じるだけに残念ですね。
      七海ひろき等も全部リセット的な感じで各々各組に放出された経緯を見ると、初代生え抜きの看板にこだわりすぎたのかもしれませんね。
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