school_gakkyu_houkai
どうもヤジキタです。

昨日、週刊文春より宙組に対する新たな記事が出されました。

中身については深く掲載は致しませんが、衝撃半分、疑心半分という感想を持ちました。

一連の文春報道以降、学級崩壊と陰で揶揄され続けた宙組の体質ですが、ここに至って未成年の未熟な行動事象に例えるのも不適切な域の、精神的暴力と恐怖によるカルト的な組織運営・自治の実態が明らかになってしまいました。


この文春記事が何処まで真実なのかは分かりませんが、既に退団した団員等から提供されたと思われる暴言グループLINE等の証拠は既に押さえている記述が見受けられることから、劇団が下手な反論をすれば返す刀でそれらが世に公開される可能性を恐れてか、未だに劇団からは遺憾のお知らせもありません。
(過去の記事に対しては、当日中には遺憾のお知らせが掲載されていました)








新人公演での立ち位置等の差配を長の期にさせていた事などは、果たして宙組だけの話なのだろうかと疑いたくもなりますが、仮に他組もそうあったとしても周りのフォローの仕方などの違いの有無が、告発されるか否かの分かれ目になったのかもしれませんね…。


もしも文春に描かれているような環境が長年続いていて、それを誰も問題視してこなかったとすれば、いよいよ宙組だけの問題ではなく劇団全体の統治能力が疑われる事態と言えましょう。


何故これ程、陰惨な自治という名の恐怖による支配がまかり通っていたのか?

これが宙組のある種の伝統だったのだろうか?

第5の組として誕生して約25年、歌劇団内で宙組がどの様な立場に置かれてきたのかを考えれば、現在の歪みの原因が見えてくるかもしれません。

⇩以下は、あくまでも個人の主観でありますし、全てを生で見てきた訳ではありませんので悪しからず。



  • 寄せ集め集団と若き初代トップスター・姿月あさと
1998年に香港公演を行うために4組から集められたスター達がそのまま創設メンバーになり生まれた宙組。

トップに選ばれた月組の姿月あさとは、同期の天海祐希の早期トップ就任に隠れがちだが、この頃まだ研11での大抜擢という事で、4組の寄せ集め集団をまとめるのは本当に大変だっただろうし、正直最低限組としての体裁を保つだけで精一杯だったのではないかと想像してしまう。

寄せ集めと言っても、各組それなりの有望株と人数がそれぞれ集まった事を考えれば、各組出身者による派閥があって然るべきでありましょう。

2番手には雪組の和央ようか、3番手には星組の湖月わたると、ピラミッドが均等に分配された事も、良く言えば新しい組としての新鮮味を出せること、悪く言えば各組番手スターを中心に派閥やヒエラルキーができやすい、という2つの側面が見て取れます。

また相手役には姿月あさとで4人目のトップの相手を務める事になる、宝塚の女帝と呼ばれた雪組の花總まりが選ばれました。

トップが若いので相手にはベテランの花總まりをスライドさせて補佐させるという考えは理解できますが、花總まりは2番手の和央ようかと同郷の雪組出身であり、姿月あさとのサイドを雪組の2人で挟んだのは、寄せ集め体制にあっては悪手だったのでは?、と思わざるを得ない。

人気は天海祐希に劣らず凄まじかったと聞くが、わずか4作で退団した事を考えると、新しい組を最低限の形に保つエネルギーに疲れ果てての吹っ切れだったのかな、と思う。



  • コンビとしては絶頂を迎えるも組は…・和央ようか
姿月あさとの後任には順当に2番手の和央ようかが選ばれた訳だが、相手役は引き続き花總まりが務めることに。

2人はタカハナコンビと呼ばれ宙組人気は絶頂を迎えるものの、和央ようかは相手役の花總まりのお婿さんと陰では言われていた事を知ってか、知らずかは置いといても、公演では兎に角コンビだけが目立ち続ける演出が続き、組子は動く大道具とさえ言われる始末に。

この頃になると創設メンバーも新専科制度誕生のあおりを受けて大きな組替えが起きており、常に2番手には新専科が入れ替わり立ち替わり降臨し、3番手には花組から水夏希が組替えしてきたと思えば、その後雪組に異動したりとピラミッド人事が安定せず、6年という長期の任期を務めた和央体制でも宙組らしさなるものの完成の印象は持てませんでした。

和央ようか自身の性格は退団後の騒動でも明らかなように、周りをも一緒に輝かせるカリスマというよりかは、他を影にして自らがより輝くタイプのカリスマであったのだろう。

この頃になれば生え抜きの組子もある程度増えていただろうが、本当に組子から尊敬を受けるトップだったのかは疑問符がついてしまう。

各組からの中堅・ベテラン移籍勢と生え抜き若手勢が混在する中で、どの様なシステムで組をまとめようとされていたのかが非常に気になるが、一応長期トップという事もあり1つにはまとまっていたはずではあるが…。

そして和央ようか体制の最終盤に寿つかさが組長に就任しその後15年近く組長を担うこととなります。



  • 人事調整組と言われ始める・貴城けい
上記で水夏希が再移籍したのが雪組だったのだが、逆に雪組からのほぼトレードになったのが、この貴城けい。

雪組で朝海ひかるの後任に収まるのかと思いきや、和央ようかの後任で宙組に落下傘する。

しかし、まさかのお披露目公演が退団公演になるという、この頃相次いだいわゆるワン切りの処遇に。

雪組では朝海ひかるの前に絵麻緒ゆうが同様にワン切りをされたので、体面を気にして宙組に送られたのだろうが、水夏希と貴城けい天秤にかければ水夏希だったとしか言えず、水夏希をそのまま宙組でトップにすれば良かったのに、上記のように雪組で2人目のワン切りを出したくなかったからと言われても仕方が無い様な中身のない組替えだったと思います。
(その後雪組はワン切りすら許さない措置を彩吹真央にしますがね…)

当然、組子からすればハロー・グッバイの関係であり、尊敬されるとか、されない以前の問題だったと思います。

明らかに人事整理のためにやって来た見ず知らずの1作落下傘トップスターに組子は何を感じたのだろうか…。




  • トップスターはお嬢様の道楽なの?・大和悠河

ワン切りの貴城けいの後任に選ばれたのは、和央ようか体制時既に月組から移籍していた大和悠河でした。

そもそも水夏希の組替えも、貴城けいのワン切りも、全ては大和悠河を早期に上げたいが為とも言われており、研12での早期就任となりましたが、結果はわずか4作での退団という劇団の思惑違いな結末に。(しかも1作は轟悠主演)

この頃からボチボチ宝塚を観始めたヤジキタも、決して実力のあるトップとは思えず、今後宙組はまぁいいかなと思ったくらいでした。(中学生くらいの時で自由にお金が使えなかったからねw)

ビジュアルは、いわゆるフェアリー系で華があり、性格も良さそうではあったが、歌唱力・ダンス力共に実力不足もあってか組をガンガン引っ張るようなトップでは無かったと思う。

個人的には、似たように月組からやって来た1期下の遼河はるひの方がすべての面でよっぽどトップに相応しいのでは?と幼心に思ったんですけどね…。

退団後の様子を見ると、やはり下から尊敬されるようなトップではなかったのかな〜と思わざるを得ないと今では思う。


劇団も実力不足を認めてか、花組から蘭寿とむ、月組から北翔海莉と実力派を補充するが、結果的にピラミッドは外様勢で独占される事となり、組誕生から10年近く経とうというのに未だに生え抜きからは路線らしき路線すらも現れないままに、ますます宙組は人事調整組の色合いを強めていくのでした。



次回に続きます。




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コメント

コメント一覧

    • 匿名希望
    • 2023年10月16日 21:00
    • 5
      90年代は明けても暮れても宝塚の日々、実は宙組ができたあたりから離れていき、最近ふとまた懐かしくなりライトファンになっています。25年近くのブランクを埋めております。そんな矢先に今回のことはショッキングな出来事でした。
      納得の記事でした!当時、姿月さんトップ就任での宙組発足を見ていましたが、相手が花總さん、二番手に和央さんで、正直やりづらいだろうなぁと思ったものです。またご本人もたしかに自分の事で精一杯だったと思うし当時の姿月さんはたしかにトップとしての実力はあったにせよ組をまとめるリーダーシップを発揮するには若すぎたように思います。初代からなんとなく人選を誤った感じはしてました。
      姿月さんのためにもあのまま月組で順当にトップになっていたら、もう少し長くやってくれてたのでは?と思います。
      和央さん任期途中までは観劇してましたが、宙組って作る必要あったのかな?と思うことも多かったです。
    • 管理人
    • 2023年10月18日 04:38
    • >>1
      コメントありがとうございます。
      和央ようか&花總まりのタカハナコンビの為の宙組以降に完全に人事調整の為の都合の良い組にしてしまったのが良くなかったんですかね…。
      そもそもタカハナコンビが好き放題やり過ぎた時点で、組子から尊敬されていなかったのかもしれませんが…。
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