どうもヤジキタです。

昨日、月組シアターオーブ公演『
DEATH TAKES A HOLIDAY』を観劇してきました!

本来なら初日(12日)の次の日のマチネを友会がご用意してくれていたのも関わらず、まさかの公演中止となってしまい、1週間越しのリベンジ観劇となりました。

星組大劇場の『1789』がズルズルと中止期間が伸びたのでコチラも心配でしたが、無事に観れて良かったです!
(友会さん別のチケットご用意お待ちしていますよw)








てなことで、全く前情報も入れずに観劇した『DEATH TAKES A HOLIDAY』ですが、宝塚でもお馴染みの『ファントム』の楽曲を手掛けたモーリー・イェストン氏が作詞・作曲を担当した海外ミュージカルです。


ネタバレ無しでざっくりストーリーを説明すると、
ある時、車で事故を起こして死ぬ運命だったグラツィア(海乃美月)を、
未曾有の死者を出した第1次世界大戦で働き過ぎて疲れた死神(月城かなと)が気まぐれでその命を助けたことから始まる死神と人間の恋の物語です。


っと、ここまで読んだら大抵のヅカヲタは、
「えっ!それってエリザベートじゃん!」
って、思いますよね。

間違いないです! 
私もそう思いましたw


そして初めて死神(月城)が登場する時の風体は顔を仮面で隠し、マントや羽根の付いたモシャモシャを纏った醜い姿の男が、麗しい美女(事故で気絶中)を見つめている。

そう! 
ここでまたしても既視感が湧きますよねヅカヲタなら!

『エリザベート』と並ぶ名作中の名作『ファントム』ですよね~。

始まってモノの5分でエリザベートとファントムのいいとこ取りのような展開には、正直不安になりましたw

これは演出家志望の学生か、はたまた巷で話題のAIにでも書かせたなんちゃってオリジナル作品なのではないかと!


ご安心ください。

その後の展開はこの2作とは違い、どちらかといえばコミカル路線で進んでいき、時にシリアスを交えながら、聴き心地の良いメドレーをふんだんに散りばめたミュージカル作品となっております。



死神(月城)はグラツィア(海乃)を助けたのを機に、人間に興味を持ちグラツィア(海乃)の父のランベルティ公爵(風間柚乃)の家を訪ねて死神業の休暇を取るので2日間だけ家で饗せと迫ります。

渋々承知した公爵(風間)の前に再び姿を現した死神(月城)は醜い姿から一変し、美しいロシアの王子様ニコライに成りすまし、事の次第を知らない公爵(風間)の家族たちを魅了していきます。

それは娘のグラツィア(海乃)も同様で、婚約者(蓮つかさ)がいるにも関わらず、ニコライに運命を感じて婚約解消してまで恋仲になろうとします。

ニコライ(月城)の正体を知っている公爵(風間柚乃)からすればトンデモナイ話であり、何とかニコライ(月城)とグラツィア(海乃)がくっつかないように画策するのでした。(以下続く)



っと、ストーリーはざっくりこんな感じですね。

全体的にはコミカルな演出が多いのですが、時より死神が本性を現したり、過去の戦争の記憶などシリアスなシーンも出てきて、観ている者を飽きさせない緩急の良くついた作品だと思いました。


海外ミュージカルは数人のメインキャストが殆どのシーンを独占し、目立つ役は片手の指ほどというような印象を勝手に持っていましたが(全てアナスタシアのせいやw)、
今作では男役も娘役も役名が付いている人には殆どソロナンバーやセンターシーンが用意されており、
トップコンビから別格まで幅広いスターの活躍を観られる良い作品でございました。
(全キャスト29人中役名があるのは18人)

歌もさることながらシーン中の細かい所作などは流石芝居の月組であり、細かい笑いもふんだんに散りばめられておりました。

公演時間も幕間込みの3時間と最近では長尺ではありますが、珠玉の音楽と隙のない月組芝居で今年No.1(6月現在今の所)の面白さだったと言っても過言じゃないんじゃないでしょうか。


不満という訳じゃありませんが、海乃美月は得意のダンスをほぼ封印してやや苦手な歌唱オンリーだった所と、風間柚乃が思いのほか別格寄りな扱いだった所が気になった点ですね。

ぶっちゃけ風間柚乃の役は鳳月杏でも問題無かったと思いますが、そうなると風間柚乃の行き場が無くなるので、鳳月杏をわざわざディナーショーに持っていったんでしょうね。
(ディナーショーに何か意味があるのかと問いたくはなるが、実際は何にも無いのかもしれん)



この公演を観てさらに感じたのは、
次の『エリザベート』もさることながら、
次の『ファントム』は月城かなとの月組でも良いんじゃないかと思ったことですかね。

中身は似ていそうで実際はそんなに似ていませんし、何よりモーリー・イェストンの楽曲を月城かなとが見事に歌いこなしている姿は死神ではなく、さながら『ファントム』のエリックを彷彿とさせる様でした。


月城かなとは現在、次作の『フリューゲル』までで2本立て3作+1本物1作の4作目務めていますので、
5作目か6作目には1本物が来ると思います。

最大の武器である歌唱力をいかんなく発揮できる『ファントム』は、まさしく月城かなとに相応しい作品になるのではないでしょうか?

1つ懸念は歌が得意とは言えない海乃美月にクリスティーヌが務まるかですね。

望海風斗と真彩希帆の歌上手コンビですら、文句を言う人が居るくらい厳しいチェックをされる作品ですから(エリザベートよりハードルは高い?)、海乃美月ではやや厳しいかもしれないですね。


それはまぁ横に置いといてw、
月城かなとのエリック、
鳳月杏(風間柚乃?)のキャリエール、礼華はる&彩海せらのシャンドン伯爵、彩みちる&天紫珠李のカルロッタ(本音はさち花姐さんがいいなw)、
などなど役者は揃っているように感じますね!

是非よろしくお願いします劇団さん!


取り敢えず公演評はこの辺で次回は別個にキャスト評でございます。


駄文長々失礼いたしました!

また劇場でお会いしましょう!




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