どうもヤジキタです!


今回は先日発表された

帆純まひろ・一之瀬航季W主演公演『殉情』がもたらす未来と、

過去のバウ・ワークショップから見える現実について、

考えたいと思います。







ワークショップってなんですの?


そもそもワークショップって何なんでしょうねw



ヤジキタ的には、

過去の公演を若手で改めて再演し直す、

準新人公演的なものと考えております。



正直な話、バウホールで新作を充てがう程の

格にないスター2人をある種のふるいに掛ける

公開オーディションであるとも思っております。



とはいえ中にはオリジナル作品もあったり、

そもそも主演が1人だったりするなど、

定義は非常に曖昧です。



正式な公演というよりも自主公演に近いような気もして、

もしかして公演費用はすべて本人持ちなのでは・・・

なんて若干闇っぽい雰囲気を感じてしまうのですがw



まぁ当人たちにとっては、

どんな形であれ舞台で目立つことができれば

ステップアップに繋がるわけですから、

深くは詮索しないでおきましょうやw


始まりのワークショップ


まあ、それはともかくとして主な過去のワークショップ作品を振り返ってみましょう!


2003年 『おーい春風さん』
宙組 華宮あいり
星組 柚希礼音
花組 愛音羽麗


2003年 『春ふたたび』
宙組  遼河はるひ
月組 月船さらら
雪組 壮一帆

 
2003年 『恋天狗』
星組 涼紫央
月組 北翔海莉
雪組 音月桂
花組 蘭寿とむ


いきなりややこしすぎるよw


この公演が大々的にバウ・ワークショップっと銘を打って行われた、

最初の公演なんですけれど、

各組を跨いで3ヶ月の間に

3作品を組毎に入れ代わり立ち代わり、

公演していたんです。(しかも2本立てです)



表を作り直すとこうなります。

宙組 1月2日~10日
華宮あいり 『おーい春風さん』
遼河はるひ 『春ふたたび』

星組 1月18日~24日
涼紫央 『恋天狗』
柚希礼音 『おーい春風さん』

月組 1月28日~2月4日
月船さらら 『春ふたたび』
北翔海莉 『恋天狗』

雪組 3月1日~9日
壮一帆 『春ふたたび』
音月桂 『恋天狗』

花組 3月15日~23日
愛音羽麗 『おーい春風さん』
蘭寿とむ 『恋天狗』



こんな感じで各組から2人が選ばれてはいるものの、

同じ作品を演じていた訳ではないんです。



メンツを見ると、

この頃あった新専科の存在からか、

NEXT新専科候補生という雰囲気が強いですね。



名前を見れば10人中6人が、

後にトップスターとなっている事からも、

NEWフェイス(後のトップスター)選抜公演と言っても過言ではないのではないでしょうか。



面白いのは公演ごとに組も主役も変わるんですが、

なんと演出家も公演ごとに変わるんです。



例として、

華宮あいり版『おーい春風さん』で演出した小柳奈穂子先生が、

蘭寿とむ版『恋天狗』も演出していたり、

柚希礼音版『おーい春風さん』は稲葉太地先生が演出していたりと、

作品と演者によって演出家も変わるという、

非常に斬新な試みだったんですね。



ちなみに3作とも植田紳爾御大の過去作品の再演となっております。



新専科制度などもなかなかにマイナスな評判が多いですが、

改めて見るとこの若手選抜の試みは、

マンネリ化した組事情に、

新しい風を起こす画期的な方法だったのではないでしょうか。



その後は各組の2人を中心にバウホール公演として、

ダブル主演作品や役替り公演などが数多く行われております。

(こちらはワークショップとは銘打っていません)



メンバーはそのまま組に残った人もいれば、

後に組替えした人とほぼ半々となっていますね。



トップ候補選抜試験なのか?


このトリプル公演から3年後の2006年には、

『Young Bloods!!』銘打った芝居とショーを織り交ぜたシリーズが始まりますが、

ここでは2人を競わせるというよりも、

組を代表するスターが疑似トップのような形で、

公演を行うというものでした。



具体名を挙げれば、桐生園加龍真咲凰稀かなめ柚希礼音十輝いりす

5名が中心となり行われましたが、

やはりこの内3人が後にトップになっていますね。



さらに2008年にも各組にてワークショップと銘打った公演が行われています。



ざっくりとこんな感じです。

花組 『蒼いくちづけ』

真野すがた

朝夏まなと

月組 『ホフマン物語』

青樹泉

明日海りお

雪組 『凍てついた明日』
凰稀かなめ 大月さゆ
凰稀かなめ 愛原実花

星組 『アンナ・カレーニナ』

夢乃聖夏

麻尋しゅん

宙組 『殉情』

早霧せいな

蓮水ゆうや
※雪組は主演は凰稀かなめで固定、ヒロインが役替り



この公演で主演をしたメンツのうち、

星組を除く4つの組でその後のトップスターを輩出しています。



しかも面白いことに、

全員がその後組替えをしてトップになっているのです。



各メンツの顔を見るとなんとなく、

組内では突き抜けず決定打に欠ける者同士が、

主演を努めているので、

劇団としてもこの公演でどちらを上げるかを決めようと、

との腹積もりだったのではないでしょうか。



結果的には早霧せいなはこの公演後に雪組に、

凰稀かなめは星組に組替えして、

それぞれ2番手や3番手になった事を考えると、

単純にスケジュールを埋めるための公演ではないのだと思います。


既定路線のたまもの?


2008年以降は、

2011年の彩凪翔・彩風咲奈主演『灼熱の彼方』、

2015年の朝美絢・暁千星主演月組『A-EN』、

2016年の各組『Bow Singing Workshop』、

などがあります。


『Bow Singing Workshop』は主演を決めない若手公演ですので、

一旦置いといて、

『灼熱の彼方』と『A-EN』は、

ちょうど音月桂珠城りょうがトップになる前後のタイミングで、

2人共長期の任期を務めることが予想された段階での公演でした。



雪組は音月桂の後に早霧せいなも控えていたので、

彩凪翔彩風咲奈のどちらかは他組に出すことも含めて、

W主演という名の審査をかけたのではないでしょうか。



結果的に音月桂は短期で退団してしまいましたので、

2人共雪組に残る結果となりましたが、

音月桂がイレギュラー的に退団しなければ、

どちらかは他の組に移動していてもおかしくはなかったと思います。



月組の方も珠城りょうの早期就任が内定していたであろう、

タイミングでの公演でしたので、

珠城りょうと学年の近い2人のどちらを残し、

どちらを出すかを、

見極める為だったのではないかと思います。



何が言いたいかというと、

ワークショップW主演が行われるタイミングは、

ある程度の既定路線が出来上がったために、

その路線からは漏れそうな有望株を、

残す・出すを見極めることを目的とし、

結果的に宝塚全体のカンフル剤にしようという

思惑のもとに決められているのではないでしょうか。



ですので、ワークショップが行われるということは、

組替えも同時に起きると予想するのが妥当だと思います。


組替えは間違いなく起きる


そうなると今回の『殉情』のW主演ワークショップは、

今後の花組の歩む路線がほぼ固まった事で、

決まった公開審査なのではないでしょうか?



恐らくではありますが、

永久輝せあから聖乃あすかの流れは固まっていそうなので、

99期・帆純まひろと、100期・一之瀬航季の2人の場合も、

公演後に組替えするほうが、

チャンスを貰えたと見るべきなんだと思います。



2008年のように他組にもこの流れが波及するかは分かりませんが、

もしワークショップが他の組でも行われれば、

宝塚全体を巻き込んだ一大組替え騒動に発展するかもしれませんね。



この事を含めた花組の最近の人員整理の様子を見ていると、

近々大きな発表が控えているのではないかと、

勘ぐってしまいます。

(ハッキリとは言いませんよ、今回はw)



まあ色々と好き勝手に語りましたが、

帆純まひろ一之瀬航季のどちらかは間違いなく組替えの対象になりますよ。

(トップになるとは言ってませんw)



なので公演の中身も気になりますが、

その後の展開のほうが、

ヤジキタ的には大いに気なります!



駄文失礼いたしました。それでは皆さま劇場でお会いしましょう!




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