どうもヤジキタです!
先日BSNHKにて雪組公演『fff−フォルティッシッシモ−』放送されましたので、
当時の思い出小話をおひとつ披露したいと思います。
宝塚演出家上田久美子の集大成
この作品は当時実力No.1の雪組トップ望海風斗と、
当時押しも押されぬ人気演出家の呼び声高い上田久美子先生がタッグを組んだ渾身の望海退団公演で、
ヤジキタ自身、宝塚・東京合わせて5回観劇してもまだ観足りないと思わせるほどの傑作公演でした。
音楽や演出効果も素晴らしかったのですが、特に素晴らしかったのが舞台装置の使い方でした。
とにかく盆、セリ、オケピwなど使える装置をこれでもかと酷使して、
舞台上を縦に横にと縦横無尽に使い倒した作品だったのですが、
演者や裏方スタッフにとっては乱れ動く装置に相当気を使いながらの負担の大きい公演でもあったと思います。
「危ないっ!」事件は突然に
そんな作品のある公演でのエピソードなんですが、
中盤くらいに野々花ひまり演じる少年ルートヴィヒが、叶ゆうり演じる選帝侯ら貴族の前で演奏を披露する場面がありましたよね。
セリが高く上がった所で選帝侯(叶ゆうり)の出したモティ~フっwを少年ルートヴィヒ(野々花ひまり)が馬鹿にして、暴力親父(奏乃はると)にビンタされるシーンです。
ヤジキタ自身は、横に居た聖海由侑(103期)くんをオペラで覗いていたので、
はっきりと中央は視えていなかったんですが(3回目くらいの観劇だったのでw)
上記のビンタの直後に、突然
「危ないっ!」
という、にわさん(奏乃はると)の声が聞こえてきて、
えっ!そんなセリフあったっけ?、っと思って瞬時に中央に視線を戻すと、
セリがだいぶ降りてる中で、にわさん(奏乃はると)が慌てて土下座をするシーンを続けていました。
迷探偵ヤジキタの推理帳
このシーンでの出来事が気になりすぎて、その後の公演にまったく集中できなかったwヤジキタが、
限られたピースと大切な残りの公演時間を利用して導き出した答えはですね、
後の公演や円盤であのシーンを確認をすると、奥のセリに立つ野々花ひまりを、
手前のセリ(この時点では奥も手前も同じ高さ)に立つにわさん(奏乃はると)がビンタをして、
土下座を始めてから手前のセリだけが落ちていく手順だったのですが、
ヤジキタのオペラの端に写っていた光景では、ビンタをする声と同時にセリが下がり始めていた思われます。
本来はにわさん(奏乃はると)がビンタをして土下座をしてからセリが落ち始めるのに、
ビンタと同時にセリが落ち始めてしまったため(当然同時に盆も回り始めています)、
奥に居た野々花ひまりがバランスを崩したかけた(崩した?)為に、
とっさににわさん(奏乃はると)「危ないっ!」と叫んでしまったのだという推理・結論に至りました。
ララバイが聞こえる(崖には立っていません)
にわさん(奏乃はると)の人柄や組長としての責任感、そして何事も無かったかのように芝居を続けるプロ意識を感じさせる出来事ではありましたが、
よくよく考えると、とっても危険な事故に繋がりかねないヒヤリ・ハット案件だったなと思います。
5メートル近くは有るであろうセリの奥には転落防止用の手すりがありましたが、
勢いよくぶつかれば手すりごと転落しかねないですし、
そうでなくても固定された手すりに頭などを強打すれば大怪我ではすまない可能性もあったと考えると、
いつも華やかで楽しげに舞台を演じるタカラジェンヌであっても、
そんな危険と隣り合わせの状況で毎日公演を行っているんだなと、本当に頭が下がります。
装置の操作を誤った裏方を攻めたい気にもなりましたが、
これだけ複雑に舞台装置が動き回ればそうしたミスも出てしまうだろうな(許されることでは無いんですけどね)という何とも言えない気持ちになってしまいました。
演出家としては使えるものは何でも使って、舞台や演者を盛り上げたいと思うのは当然の考えですし、
演者としても平たい舞台であまり目立たず動き回るなら、
多少のリスクがあっても目立つ演出をしてもらいたいと思うのもまた当然のことです。
そこに裏方さんの負担なども考慮しなければいけない、などなど舞台演出も楽じゃないんだなと改めて考えさせられる出来事でした。
そんなこんなを思い巡らせているうちに、あっという間に『fff−フォルティッシッシモ−』が終わってしまったんですが、
その後のショーでマハラジャに扮するにわさん(奏乃はると)が楽しげに歌って踊ってる姿を見て、
なんだかホッとすると同時、心に暖かいもの感じる、そんな公演でした。
P.S.(エンドロール中に退席しないでください)
次の上田久美子先生演出の珠城りょう退団公演『桜嵐記』では打って変わって、舞台装置が大人しくなった所を見ると裏で色々あったのかな?
なんて考えたりしていましたが(公演開幕直後には冒頭で「拍手はいらないです」なんて光月るう組長のセリフを急遽付け足すなど、ずいぶんイライラされてるな~と思っていたんですが)
その後上田先生の退団を報道を受けて、もしかしてこの『fff−フォルティッシッシモ−』での出来事も退団の1つの理由あるいは、きっかけになったのかな、なんて思う今日このごろでございます。
駄文長々失礼いたしました。それでは劇場でお会いしましょう!
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