どうもヤジキタです。
前回、其の一では若手と認知されるジェンヌの研数が、体感として上がっている。
そして、その理由はコロナと新人公演の中止で若手ジェンヌの活躍の場が少なくなり、
我々ファンの目に止まりにくくなってしまった事に由縁するのではないか?
などなどをヤジキタ目線で語らせて頂きました。⇩
其のニとなる今回は、
犠牲を払わせられるのは若手だけなのか?
持続可能な宝塚歌劇に必要なものとはなにか?
重めの話題になりますが語らせてください。
其の一では、コロナによって100期が大きな犠牲を払わされた事と、
それ以下の期がなかなか公演などでも場数を踏めないままに、
若手から中堅になり公演の品質低下に繋がりかねない事を書きました。
では、劇団はそれについて何も考えていないのか?
個人の主観ですが、答えはノーです。
劇団だって商売ですし、なんたって天下の阪急グループの一員ですので、
現在宝塚歌劇団が置かれている、
いわゆる、頭でっかちな逆三角形型の人事構成(上級生やトップばかりに人気が集中している状態)では、
現在劇団に所属する若手たちのモチベーションを保つ事も、
その若手たちのファンを宝塚に繋ぎ止めておくことも難しくなると理解しているはずです。
前回記事でも触れました、新人公演を卒業したはずの100期生の中堅化(イメージないし実力)が滞っている事が、
100期以下の露出減に繋がっていると、理解しているからこそ、
ここ最近のバウホール公演での100期生の抜擢が続いているのではないでしょうか。
コロナ渦でのバウホール公演は凪七瑠海の『パッションダムール』や和希そらの『夢千鳥』の例外はあれども、
ほぼ2番手の別箱公演の片側としてか、100期生+101期の縣千の公演に使われてきました。
そして先日発表された極美慎主演の星組『ベアタ・ベアトリスク』、
帆純まひろ・一之瀬航季主演の花組『純情』と、
ここに来て見えざる手に導かれるが如き勢いで100期周辺のバウホール主演公演が行われる事となりました。
そんな怒涛の嵐のような100期とは裏腹に、
かつては、新公主演者7人を輩出した95期の再来を彷彿とさせた98期は試練の時を迎えています。
新人公演主演の総数は、天下の95期の15回にほぼ並ぶ、
14回(暁千星・瑠風輝:各4回、天華えま:3回、綾凰華:2回、飛龍つかさ:1回)を数え、
まさに黄金世代と言われるに相応しい98期でしたが、
最近では前述の100期の大進撃の前に、その存在も霞みがちになっています。
主演公演は、暁千星こそバウ2回と東上公演1回の計3回おこなっていますが、
あとは瑠風輝がバウで1回主演をしたのみと、
人数では既に100期の4人(予定込み)に差をつけられてしまっています。
そんな中で、100期勢と101期の縣千にまるで追い立てられるかの様に、
綾凰華と飛龍つかさの退団が発表され、
御曹司の暁千星は星組に組替えとなり、
天華えまはその暁と100期の極美慎との板挟みの状態に追いやられ、
瑠風輝は宙組自体の路線詰まりにハマり身動きが取れないなど、
このわずか一年で、栄光とは程遠い様な状況にまで陥ってしまいました。
なぜここまでの事態になってしまったかといえば、
やはり新型コロナのせいだと言わざるをえません。
いまだ隆盛を誇りトップ3人、正2番手1人、暫定2番手2人、3番手1人と、
コロナ渦の困難な時代に宝塚を支える95期と、
リスケ・新公中止で大きな損害を受けた100期とに挟まれてしまったが為に、
コロナシフトからの是正措置の影響をモロに受けざるを得なくなってしまったのでしょう。
もちろん98期が新公主演を独占したことで、
前後の97期や99期が不遇に追いやられた事実があるとはいえ、
まるで98期を狙い撃ちにした(せざるを得なかったのかもしれないが)かのような劇団の采配には、
いささかやり過ぎではないかと思う反面、
コロナの影響を是正する為にはやむを得ないかとも思う気持ちで、
ファンとしても葛藤を禁じざるをを得ません。
実は95期が圧倒的な勢いをもって我が世の春を謳歌していたのは現在でもコロナ前も変わりませんでした。
95期がバウホールから東上公演までをほぼ独占し、
それ以下の期は数える程しか主演を行えていない所に新型コロナが発生し、
その存在はますます大きくなっていったのです。
しかし世の中うまくできているもので、
95期に別箱をほぼ独占させてまで厚遇した事で、
ちょうど新型コロナ発生タイミングでトップや2番手を任せることができ、
その人気を頼みになんとかコロナ禍をしのぎきるという、
危機管理的には大正解の選択であったということです。
ですので、95期優遇を非とすることも、
100期以下を上げていくことを否とすることもできず、
ただただ98期は運が悪かったと言わざるをえません。
今後も若手育成の動きは止まらないと思いますし、
95期の天下もしばらくは続くことでしょう。
こうした状況下で暁千星の立場は、
黄金世代のボンボン御曹司から、
コロナ禍に忘れられた世代の唯一の希望の星に、
いつの間にか変容してしまったと言えますね。
ヤジキタ自身、いままでは超御曹司の暁千星(永久輝せあ)が、
成上りの苦労人の瀬央ゆりあ(水美舞斗)に圧倒的な力を背景に挑んでいく、
という構図で組替え人事を眺めていましたし、
日本人らしく判官贔屓の気持ちを瀬央や水美に向けてもいました。
しかし、どうでしょう?
御曹司という名の王冠を被せられながらも、その実たった一人で不遇の期の名誉のために95期という天下人集団に挑んでいく暁千星(永久輝せあ)、
という視点で見れば、判官贔屓の気持ちも180度変わりませんか?
様々な期の、様々な人が、様々な立場と悩みを持って、決して永くはない宝塚人生を歩んでいく姿を、
我々は時には感情的になりながらも極めて冷静に見つめなければなりません。
コロナのせいなのか、偏った立場からトゲトゲしい意見を述べる人がここ最近増えたな~なんて思ったもので、
かなり回りくどい形でのお話になってしまいました。
本当は一本にまとめるはずだったんですが、
あまりに長編になってしまい前後分けたのですが、
後編はタイトルとは若干ズレたお話になってしまいましたw(すいません)
皆さん人事のお話とか大好きでしょうけども、感情的になってジェンヌ個人を攻撃するのは止めてあげてくださいね。(劇団に対するものは一般常識内であれば構わないと思います)
駄文長々失礼いたしました。それでは劇場でお会いしましょう!
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前回、其の一では若手と認知されるジェンヌの研数が、体感として上がっている。
そして、その理由はコロナと新人公演の中止で若手ジェンヌの活躍の場が少なくなり、
我々ファンの目に止まりにくくなってしまった事に由縁するのではないか?
などなどをヤジキタ目線で語らせて頂きました。⇩
其のニとなる今回は、
犠牲を払わせられるのは若手だけなのか?
持続可能な宝塚歌劇に必要なものとはなにか?
重めの話題になりますが語らせてください。
それは神の見えざる手か
其の一では、コロナによって100期が大きな犠牲を払わされた事と、それ以下の期がなかなか公演などでも場数を踏めないままに、
若手から中堅になり公演の品質低下に繋がりかねない事を書きました。
では、劇団はそれについて何も考えていないのか?
個人の主観ですが、答えはノーです。
劇団だって商売ですし、なんたって天下の阪急グループの一員ですので、
現在宝塚歌劇団が置かれている、
いわゆる、頭でっかちな逆三角形型の人事構成(上級生やトップばかりに人気が集中している状態)では、
現在劇団に所属する若手たちのモチベーションを保つ事も、
その若手たちのファンを宝塚に繋ぎ止めておくことも難しくなると理解しているはずです。
前回記事でも触れました、新人公演を卒業したはずの100期生の中堅化(イメージないし実力)が滞っている事が、
100期以下の露出減に繋がっていると、理解しているからこそ、
ここ最近のバウホール公演での100期生の抜擢が続いているのではないでしょうか。
コロナ渦でのバウホール公演は凪七瑠海の『パッションダムール』や和希そらの『夢千鳥』の例外はあれども、
ほぼ2番手の別箱公演の片側としてか、100期生+101期の縣千の公演に使われてきました。
そして先日発表された極美慎主演の星組『ベアタ・ベアトリスク』、
帆純まひろ・一之瀬航季主演の花組『純情』と、
ここに来て見えざる手に導かれるが如き勢いで100期周辺のバウホール主演公演が行われる事となりました。
そんな怒涛の嵐のような100期とは裏腹に、
かつては、新公主演者7人を輩出した95期の再来を彷彿とさせた98期は試練の時を迎えています。
怒涛の嵐が98期を襲う
新人公演主演の総数は、天下の95期の15回にほぼ並ぶ、
14回(暁千星・瑠風輝:各4回、天華えま:3回、綾凰華:2回、飛龍つかさ:1回)を数え、
まさに黄金世代と言われるに相応しい98期でしたが、
最近では前述の100期の大進撃の前に、その存在も霞みがちになっています。
主演公演は、暁千星こそバウ2回と東上公演1回の計3回おこなっていますが、
あとは瑠風輝がバウで1回主演をしたのみと、
人数では既に100期の4人(予定込み)に差をつけられてしまっています。
そんな中で、100期勢と101期の縣千にまるで追い立てられるかの様に、
綾凰華と飛龍つかさの退団が発表され、
御曹司の暁千星は星組に組替えとなり、
天華えまはその暁と100期の極美慎との板挟みの状態に追いやられ、
瑠風輝は宙組自体の路線詰まりにハマり身動きが取れないなど、
このわずか一年で、栄光とは程遠い様な状況にまで陥ってしまいました。
なぜここまでの事態になってしまったかといえば、
やはり新型コロナのせいだと言わざるをえません。
いまだ隆盛を誇りトップ3人、正2番手1人、暫定2番手2人、3番手1人と、
コロナ渦の困難な時代に宝塚を支える95期と、
リスケ・新公中止で大きな損害を受けた100期とに挟まれてしまったが為に、
コロナシフトからの是正措置の影響をモロに受けざるを得なくなってしまったのでしょう。
もちろん98期が新公主演を独占したことで、
前後の97期や99期が不遇に追いやられた事実があるとはいえ、
まるで98期を狙い撃ちにした(せざるを得なかったのかもしれないが)かのような劇団の采配には、
いささかやり過ぎではないかと思う反面、
コロナの影響を是正する為にはやむを得ないかとも思う気持ちで、
ファンとしても葛藤を禁じざるをを得ません。
我が世の春はいつまで続く
実は95期が圧倒的な勢いをもって我が世の春を謳歌していたのは現在でもコロナ前も変わりませんでした。
95期がバウホールから東上公演までをほぼ独占し、
それ以下の期は数える程しか主演を行えていない所に新型コロナが発生し、
その存在はますます大きくなっていったのです。
しかし世の中うまくできているもので、
95期に別箱をほぼ独占させてまで厚遇した事で、
ちょうど新型コロナ発生タイミングでトップや2番手を任せることができ、
その人気を頼みになんとかコロナ禍をしのぎきるという、
危機管理的には大正解の選択であったということです。
ですので、95期優遇を非とすることも、
100期以下を上げていくことを否とすることもできず、
ただただ98期は運が悪かったと言わざるをえません。
今後も若手育成の動きは止まらないと思いますし、
95期の天下もしばらくは続くことでしょう。
こうした状況下で暁千星の立場は、
黄金世代のボンボン御曹司から、
コロナ禍に忘れられた世代の唯一の希望の星に、
いつの間にか変容してしまったと言えますね。
(まとめ)ただ春の夜の夢のごとし
ヤジキタ自身、いままでは超御曹司の暁千星(永久輝せあ)が、成上りの苦労人の瀬央ゆりあ(水美舞斗)に圧倒的な力を背景に挑んでいく、
という構図で組替え人事を眺めていましたし、
日本人らしく判官贔屓の気持ちを瀬央や水美に向けてもいました。
しかし、どうでしょう?
御曹司という名の王冠を被せられながらも、その実たった一人で不遇の期の名誉のために95期という天下人集団に挑んでいく暁千星(永久輝せあ)、
という視点で見れば、判官贔屓の気持ちも180度変わりませんか?
様々な期の、様々な人が、様々な立場と悩みを持って、決して永くはない宝塚人生を歩んでいく姿を、
我々は時には感情的になりながらも極めて冷静に見つめなければなりません。
コロナのせいなのか、偏った立場からトゲトゲしい意見を述べる人がここ最近増えたな~なんて思ったもので、
かなり回りくどい形でのお話になってしまいました。
本当は一本にまとめるはずだったんですが、
あまりに長編になってしまい前後分けたのですが、
後編はタイトルとは若干ズレたお話になってしまいましたw(すいません)
皆さん人事のお話とか大好きでしょうけども、感情的になってジェンヌ個人を攻撃するのは止めてあげてくださいね。(劇団に対するものは一般常識内であれば構わないと思います)
駄文長々失礼いたしました。それでは劇場でお会いしましょう!
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